シリアにてジャーナリストの山本美香さんが銃撃され亡くなったことについて



武器を持たない市民が生活している中で散発的に市街戦が行われ、さらには戦闘機による爆撃が行われている。


その様子を映像で見たのは山本さんが銃撃されてからだった。


弱い立場の人たちが暮らしている、生きている姿を一生懸命に外部に伝えようとしていた山本さんが亡くなって、初めて現地の様子を映像で見たということが


なんとも悔しくてたまらない。



これまで日本のテレビニュースで、戦場となっている街での人々の暮らしを見た覚えがない。


たまたま私がそのニュースを見ていなかったのだろうか。


インターネット上のニュースでも画像は乏しく、戦況や情勢を伝える文章しか目にしていない気がする。


なぜ、もっと伝えてくれないのだろうか?


シリア政府の動きやアサド大統領の事よりも、今、戦場となっている街で市民がどんな暮らしをしているのか、どんな思いをしているのか、そちらの方が知りたい。


まさにそれを伝えようとしていたのが山本美香さんだったのだろう。


山本美香さんが亡くなったことで、山本さんが取材していたシリアの街中の様子、市民の様子がやっと日本で報じられたことになる。


日本のマスコミはあまりにも内容が薄過ぎないだろうか?


シリアでの戦況や情勢、アサド大統領のことなどはどのテレビ局でも同じ内容を報じている。


「○○通信によると・・・」というセリフをよく耳にするが、


言ってみれば、これは、人からの又聞きであって、独自の取材による情報ではないということだ。


やはり、日本のマスコミは単なる情報掲示板的な役しか果たしていないということになる。



新聞を読んでいても半分は広告、残り半分のうち単なる情報の掲載が大半を占め、新聞社独自の取材による特集などは極わずか。


なんとも薄っぺらい新聞ばかりだ。



シリアについては、


政府軍、反政府軍双方が市民を巻き込んでの戦闘を行っており、本来ならば死ぬ必要のない人たちが多数亡くなっている。


ジャーナリスト、武器を持たない人々、女性、子ども、老人までも犠牲にしながら戦闘を続けていることは許せない。


国際的にも許されないことを行わせているアサド大統領には、もはや国民の上に立つ資格はないだろう。


少なくとも、アサド大統領は自分の国の国民を守れていない。