私の印象として、にわかに騒がれ出した「従軍慰安婦」問題。


どうも1980年代から急激に表面化した問題で、実際は表面化というより、作り出された問題と言った方が正しいようだ。


確かに、1945年に戦争が終了し、1952年には韓国が竹島を不法に占拠、1965年の日韓基本条約が締結されるまでにもその問題は表面化していなかった。


日韓基本条約では日本からの総額11億ドルという経済援助と引き換えに、以降は賠償請求をしない、つまり、賠償問題を解決したものとし、国交を正常化するということがお互いに確認されていた。


ちなみに、当時の韓国の国家予算は3.5億ドル。


条約によって戦後の賠償問題は解決し、今後は賠償請求はしないと約束していたにもかかわらず、なぜ、1980年代になって「従軍慰安婦」への賠償問題が発生したのか。



そもそも、この「従軍慰安婦」という言葉自体、日本人が戦後に作り出した言葉だそうだ。


この従軍慰安婦について最初に騒ぎとなったのは、1983年、吉田清治という元軍人が「私の戦争犯罪」という本で「済州島から慰安婦を拉致して戦場に送り込んだ」と書いたことで騒ぎとなった。


このことについては、1989年に韓国済州島の地元紙がそのような事実はなかったと記事にしている。


ところが、1991年に今度は朝日新聞が、


「日中戦争や第二次大戦の際、「女子挺身隊」の名で戦場に連行され、日本軍人相手に売春行為を強いられた「朝鮮人従軍慰安婦」のうち、一人がソウル市内に生存していることがわかり・・・」などといった記事を掲載。


さらには、現社民党党首の福島瑞穂弁護士などが慰安婦を原告として日本政府に国家賠償を求める訴訟を起こした。


1992年、朝日新聞はさらに、日本軍が出した通達を根拠とし、「日本軍が慰安婦を強制連行した」という内容の記事を掲載。


日本軍が朝鮮人を強制連行して強制的に売春行為をさせていたかのように印象付けてしまった。


実際は、日本軍が出した通達は人身売買をしている業者に対して「慰安婦を拉致するな」と通達したもので、日本軍が組織的に慰安婦を強制連行していたわけではない。


当時、今で言う「慰安婦」を募集していた事実はあり、当時の法律ではそのことは合法であった。


しかし、軍が強制連行した事実や証拠はなく、拉致されたとしても日本軍にではなく、人身売買業者によるものであったりと、不確かな情報ばかりのようだ。


1991年に朝日新聞が報じたソウル市内に生存している元従軍慰安婦の方も、日本軍に強制連行されたのではなく、人身売買業者に売られたと証言している。



結局、日本軍が組織的に慰安婦にさせるための拉致、強制連行を行っていた証拠は乏しく、


どうも、人身売買業者であったり、自ら応募したにもかかわらず拉致されたと偽った報道をされたりと、


朝日新聞を主とするマスコミによって「日本軍による強制連行」とういう形が作り出されたようだ。



日本軍による強制連行が行われていたのなら、日韓基本条約の時点で表面化させ、韓国にとってより良い条件で賠償請求していたことだろう。


それが、戦後40年も経って、しかも日本側から「日本軍による強制連行によって従軍慰安婦」などという話が出てくるというのは、不自然ではなかろうか。


わざわざ、日本人自ら日本人が不利になる、しかも、嘘の内容によって不利になり、再び賠償請求される事態を作り出すとは・・・



日韓基本条約によって、以降の賠償請求はしないと決められているにもかかわらず、韓国が度々賠償請求してくるのは、朝日新聞の手ぬるい取材活動とそれによる誤報が原因でもある。


とは言っても、条約に違反して賠償請求すること自体許されることではない。


それでは法律や条約などの決まりごとの意味が無くなってしまう。