8月5日のブログに、


「信頼関係をじっくりと構築するか、じっくりと構築している時間がないなら素早い決断と実行をするかのどちらかだ。」


と書いたが、やはりその通りなのだなと思った。



シャープが鴻海との資本提携で金額や払込期日を決めたのが3月27日。


金額については問題なかったが、払込期日に問題があった。


従業員5000人を削減しなければならないほどの状況にもかかわらず、払込期日を1年後の2013年3月26日に設定していたのだ。


5000人も削減する会社がそんな悠長に構えていてよいのだろうか?


経営判断の甘さがそんなところから見えてきます。



信頼関係を築いたのであれば、鴻海単独での一方的な提携の見直し発表などあり得ないでしょう。


つまり、信頼関係は築けていなかった。


ならば、素早い決断と実行をすべきだったのです。


1年間という長い期間を設けずに、3ヶ月、1ヶ月という期間での実行をすべきだったと思います。



【追記】


シャープは海外4工場の売却も検討。


資本提携で受け取る金額が減るので、それを埋め合わせるためにも売却を検討しているのでしょう。


行動が遅かったがために、さらに身を削ることとなったわけです。


これによって鴻海はさらに強くなり、最終的にはシャープを丸ごといただく。


なんてことになるかも。


三洋電機の次はシャープが消えてしまうのだろうか・・・