中国で発生した工場排水をめぐるデモで、朝日新聞社の記者が警官隊に取り囲まれ殴る蹴るの暴行を受け、デモの様子を撮影したカメラと外国人記者証も奪われた。
毎度思うことだが、この国は何でもありなのか?
外国人であろうが誰であろうが、中国政府にとって都合の悪いことであればどんな手段を用いてでも無かったことにしようとする。
外国人記者証を奪ったということは、その人が外国の記者であることを十分に分かっていての暴行ということになる。
デモに参加した中国の一般市民を警官隊が取り囲み暴行していたのをカメラで撮影していたが、
その証拠となるカメラを奪い、さらに記者証まで奪った、状況によっては命までも奪いかねなかったのではなかろうか?
事実を無理矢理無かったことにしたとしても、その歪はいつしか必ず何らかの作用をもたらすであろう。
そんなことすらわからないようでは中国の明るい未来は無い。
丁度1年前に発生した中国の新幹線転落事故。
これも車両を丸ごと地中に埋めようとしていた。
それこそ、「なかったことにしよう!」をわかりやすく実行した例だ。
それに対して国内からも批判が発生したため、中国政府は埋めるのをやめ、事故調査するとして車両を保管することにした。
しかし、その後その車両を調査した形跡はないらしい。
経済は成長しても、都合の悪いことは無かったことにしようとする考え方は変わらず成長している様子はない。
出来の悪い子どもが出来の悪いまんま体だけ大きくなった状態。
それが今の中国なのだろう。
本当の意味で大人になるのはいつなのだろうか。
朝日新聞記者の件は外務省から厳重に抗議すべきだ。
これは人権問題そのものだ。
この件でどうも納得のいかないことがある。
それは、中国国民ではない外国人に対し、中国の警官が取り囲んで暴行を与え、個人の所持品を勝手に奪い、記者証という報道する権利までも勝手に奪った。
さらには、命をも奪いかねなかった事件にもかかわらず、
日本の報道各社における取り扱いが小さいことだ。
これは外国人である日本人が、本来ならば安全を確保すべき警察官によって暴行され、所持品を奪われ、権利までも奪われた人権問題に値する。
新聞紙上であれば一面に掲載し、外交問題にすべき事柄だ。
どうも政府も報道も中国に媚びているのか、怯えているのか、実に情けない対応だと思う。
真実に勝るものは無い!
この真実を中国にぶつけ、しっかりと正しい大人に成長してもらうよう促すべきだろう。