消費増税して歳入を増やす前に歳出を削減すべきだとこのブログでも主張してきましたが、


まさかこんなに早く財布のひもが緩むとは思っていませんでした。



今回着工が認可されたのは、


北海道新幹線の新函館~札幌間

(開業予定2035年頃/事業費1兆6700億円)


北陸新幹線の金沢~敦賀間

(開業予定2025年頃/事業費1兆1600億円)


九州新幹線の諫早~長崎間

(開業予定2021年頃/事業費2100億円)



ちなみに、リニア新幹線の東京~名古屋間が2027年の開業を目標に動いています。



果たして10年後、20年後の日本はどうなっているのでしょう?


人口は減少しつつ、高齢化が加速。


今現在のお年寄りは年金もしっかりもらえて長寿で元気。


旅行に行くお年寄りも多いことでしょう。


しかし、10年後、20年後となると・・・


年金も今ほどはもらえず、逆に負担が増え、旅行どころではないのでは?


若年層の人口もさらに減少し、そのうえ、若年層への負担も増加となれば、国全体で見ても旅行者は激減となることでしょう。


それなのに整備新幹線??


しかも、それに3兆円も?



さらに疑問に思うのは北陸新幹線。


北陸新幹線が整備されれば、東京~福井間が36分短縮されるとのことです。


しかし、36分のために1兆円も?


それに、リニア新幹線が開業すれば、東京から金沢、福井に行く際に長野を通過する北陸新幹線よりも、


東京からリニア新幹線で名古屋まで行き、名古屋から在来線で福井、金沢に向かった方が早いかもしれない。



私個人としては、北海道から鹿児島まで新幹線が繋がれば完了でよいと思います。


あとは新幹線の各駅から地方都市への輸送力を強化する程度で充分なのではないでしょうか。


おそらく、地方の整備新幹線が開業すれば、その地方の在来線は重要視されなくなり、最悪は廃線もありえるでしょう。


そうなれば、地元の人たちの足がまた一つ奪われることになるのです。


整備新幹線で旅行客は便利になったとしても、地元の人たちは不便となり、さらに地方の人口減少へと繋がるのではないでしょうか。


そうなってしまっては本末転倒です。


人がいるのは観光地だけで、周辺の地域は過疎化が進む。




国は10年後、20年後の日本の姿をしっかりと予測しているのでしょうか?


少子化による人口減少、さらなる高齢化、年金支給額の減額、社会保険料などの負担増、各インフラの老朽化、


素人でもその程度は予測できます。


そんな状態の国で新たな交通網や立派な道路など必要なのでしょうか?


それにお金を使うゆとりがあるのでしょうか?


新たな交通網よりも、老朽化した首都高や各地の橋、トンネルなどをどう維持するのかを考え、そちらに予算を配分すべきなのでは?


こんなことをいつまでも続けていては、いくら消費税率をアップしても到底足りません。



だから言っているのです。


歳出を削減してからの消費増税でなければ意味がないと。