安全対策がしっかりとなされていて、福島第一原発のような地震、津波にも耐えられ、


大飯原発再稼働以外に必要な電力を供給する手段がないのならば、


大飯原発再稼働はやむを得ないことでしょう。



もう一度言いますが、


福島第一原発のような事態に絶対にならない、それだけの安全対策がなされていること。


火力発電やそのほかのあらゆる手段を用いても必要な電力を供給できない。


のであればです。



正直、どちらも疑わしいです。


電力会社にしても、政府にしても、そう思わせてしまうほどの頼りない組織だということです。


その頼りない組織が原発を・・・・・・ 恐怖ですな。



大飯原発についてはそんな感じに思っていますが、


原子力発電については、この大飯原発再稼働とは別に考えなければならないでしょう。



福島第一原発事故が発生しても、世界的に見れば原子力発電は主流のまま、アメリカも中国も建設を継続し、ドイツ、イタリアといった一部の国だけが脱原発を明確にしているにすぎません。


そのドイツやイタリアにおいても、たまたま周辺諸国から電気を買うことができる環境にいるからといった条件付き。


周辺諸国から電気を買うことができない環境であったなら、おそらく、脱原発とはならなかったのではないでしょうか。



世の中、本音と建前があり、政治や経済は建て前を優先することが多いです。


この原子力発電についても、本音と建前が入り組んだ状態となっているのではないでしょうか。


建前上、原子力発電は「高効率で低コストでクリーンでこれ以上のものは無い」ということになっていますが、


本音では、「低コストとは限らず、処理できない核廃棄物を考えればクリーンでもなく、事故が起きればどうしようもなくなる」といったもの。


低コストとは限らないという面を数字を操作して隠し、処理しきれない廃棄物は地中深くに埋めて隠す。


そうやって建前を前面に掲げてきたわけです。


しかし、人間が作った政治、経済のうえではそれでも成立するでしょうが、


人間が作れない地球の上では、そんな建前は通用しません。


いつか必ず建前が通用しなくなるときが来るでしょうし、その建前によって地球は汚染され続けるのです。



結局、化石燃料による二酸化炭素と同じです。


政治、経済を優先し続けたことによって、人間の力ではどうにもならない状況になってしまった。


本来ならば、本音、本質だけを考えて改善に取り組まねばならないところを、ここでも本音と建前が入り組む政治、経済を優先させている状況。


結局、改善はせずに温暖化やオゾンホールは悪化し続けています。


どこかで本音、本気で取りかからないと、建前が通用しない地球は壊れ続けます。



おそらく、この温暖化問題が改善、解決しないうちに、核廃棄物による汚染、地球破壊の問題が表面化してくることでしょう。



結局、人間は同じことを何度も繰り返す。


繰り返せるうちはまだましです。


地球で生きていけなくなれば繰り返すことすらできません。




大飯原発再稼働で賛成、反対に二分しましたが、もっと重要なことはこの先も原子力発電を続けるかどうかです。


最も重要であるエネルギー政策については、まだ本音、本気で取り組んでいません。


地球規模の環境問題もそうですが、先延ばしにすればするほど被害は拡大し続けます。


どこで本気になるか。



日本の政治もいつ本気になるのでしょう。


1000兆円もの借金。増え続けていますけど