北朝鮮への大量破壊兵器関連物資の輸出などを禁じた国連安全保障理事会制裁決議に違反する行為を行った国がある。
弾道ミサイルを運搬する大型特殊車両を北朝鮮へ輸出した中国。
木材運搬用だったなどと笑ってしまうような嘘を言っているが、この事実はもう隠しようがない。
このニュースを聞いて一番腹が立ったのは、日本がそのことを突き止めたにもかかわらず、日米間のやり取りの中でなかったことにしていた点である。
本来ならば、中国の違反行為を追及し、北朝鮮への制裁をより確実なものにすべきであり、多くの国々によって決められたことをないがしろにした中国を責め、中国より優位な立場を得ることも可能なはずなのに、なぜ、事実を隠していたのか?
この事実を隠すことによって何のメリットがあるのか?
報道では、アメリカが中国に配慮することによって、北朝鮮と繋がりの強い中国の力によって6カ国協議などの際によりよい結果を引き出せるから
というのがあった。
しかし、現実は、一向に好転していない。
そのうえ、今回この件が明るみになったことにより、中国の安保理決議違反の共犯ともとらえられてしまうほど印象が悪くなったことだろう。
そして、日本はもっと情けない状況だ。
アメリカの判断にすんなりと従ったもう一人の共犯者となり、本来、中国の違反行為に一番強く追及しなければならない国が、ただ単にアメリカに従ったわけだ。
日本の判断、理念、誇りはどこにあるのだろう。
そして中国については、自らが常任理事国として所属する国連安全保障理事会の制裁決議に違反したのだから、常任理事国をやめていただきたいくらいだ。
常任理事国である中国が国連安保理制裁決議に違反してまでも北朝鮮を支援し、
常任理事国であるロシアが武器を持たない子どもまでも殺害しているシリアを支援している。
何のための安全保障理事会なのか、何のための国連なのか。
国連をないがしろにする常任理事国では筋が通らん!
国連の理念に反するようであれば、常任理事国をやめてもらうことも必要なのではないかと思う。