丹羽大使の件でふと思い出したのですが、


外務省と言えば、私が面接を受けた官庁でもあります。



30代半ば程度の青臭い面接官が偉そうに足を組んでふん反り返って座り、初対面である私に対し、「あなた、人を殴ったことありますか?」と深い意味があるのかないのか訳のわからん質問をしてきた。



そんな突飛な質問に私が動揺するとでも思ったのだろうか。



しかし、私は動揺することもなく、合間も開けずに「兄弟喧嘩や剣道で叩いたことはあっても人を殴ったことはありません」と普通の質問のように返答。



その面接官はそれ以来最後まで黙ったまんまでした。



その面接の帰り、廊下を歩いていると、ある部署から楽しそうに談笑する声が聞こえてきました。



通りすがりに中を見ると、お茶を飲みながら仕事以外の楽しいお話をしておりました。



私は、「ほほ~、外務省は海外で事故、事件が発生しない限り暇なんだな」と思いました。



後日、外務省から内定の連絡を受け、「内定を受けないなら次の人に連絡するので早く回答してください」と言われました。



礼儀を知らない面接官、茶を飲んで談笑する暇のある職場、別にあんたじゃなくてもいいのよ的な内定通知、


この3点セットがあれば答えは決まっています。



「内定をお断りします!」



同じく面接をした環境省は茶を入れても飲む時間がないほど忙しそうでしたし、



同じく面接をした警察庁からの内定通知は、「ぜひ、あなたに来てもらいたいのですが」と、実に丁寧で礼儀正しいものでした。



同じ中央官庁でも体質のようなものがまったく異なるのだなぁと感じました。




今改めて思うのは、あんな外務省に外交を任せておくのは大変不安だということです。