最近、都市部のマンションでは当たり前となっている機械式立体駐車場。


自分の車を出すために機械を操作している最中に児童やお年寄りが挟まれて死亡するといった事故が起きている。


通常、機械を操作するには昇降させるためのボタンスイッチを押し続けなければならない。


これは安全性確保のための仕組みで、昇降中に緊急事態が発生したらボタンから手を離すだけで停止できるようにあえて押し続けなければ動かないようになっている。


しかし、これを面倒に感じる人は多いらしく、ゴムバンドなどで固定できるようにしている駐車場もあるらしい。


先日大阪で、親が立体駐車場を昇降させている最中に子どもが内部に落下、挟まれて死亡するという事故が発生している。


この時も、日頃面倒に感じていた親が独自にペットボトルのキャップを利用してボタンを固定していた。


そのため、子どもが挟まれて悲鳴をあげたと思われるが、機械を止めるまでに時間がかかってしまい、結局、死亡させてしまった。



何かをないがしろにすれば、その分、何かが失われる。


これは最近の出来事、原発事故や高速道でのバス事故などを見てよくわかるのではと思います。



「面倒」という思いによって安全性を無視してボタンを固定していたがために、緊急時に停止させることができずに「命を失う」事態に至ってしまった。


「面倒」と「命を失う」ということを天秤にかけたとき、「面倒」を取る人はいないと思うのですが、


人間、自分の思い込みなどによって簡単にその判断を誤ってしまうのだなと思いました。



「何のためにボタンを押し続けなければ動かないようになっているのか」をしっかりと理解し、納得していれば結果は違っていたのかもしれません。




私はこんな駐車場は面倒に感じるので、そもそも機械式立体駐車場のあるマンションに住んだりはしません。


面倒に感じる人が多いなら、そもそもこんな機械式立体駐車場なんて作らなければいいのに。


機械式立体駐車場でないと駐車台数を確保できないなら、そんなところにマンションを建設しなければいいのに。


機械式立体駐車場でないと駐車台数を確保できないようなところにマンションを建設しなくてもいいように、皆が都市部に集まらなければいいのに。


都市部に人口が集中したがために、多くの人が満員電車でストレスをため、道路渋滞でストレスをため、なんてことになっているわけでして、


人間ってバカだなと思ってしまう。