関越自動車道での長距離バス防音壁衝突事故。


運転手は日雇いだった可能性も!?



もし、それが事実ならば、結局、儲け重視、安全性軽視による事故だったとなる。



正社員を雇うと保険などの費用負担が生じるし、経営が悪化した際に容易に解雇することもできない。


仕事のある時だけ日雇いで仕事をさせれば、それらの問題はなくなる。


夜行バスや長距離バスの運行業者は規制緩和により急増し、業者間の競争が激化した。


結局、競争とは運賃の競争となり低価格へ進む一方、運行経費を削減したことによる安全性の低下を招いた。


それにより、長距離バスの事故が増えているものと思われる。



自民党政権時代の「ただの規制緩和」による副作用が最近になって目立ってきているというわけだ。



しかし、日本の経営者は楽をしすぎている。


正社員を減らし、必要な時にだけ労働力を得られる「派遣社員」、「契約社員」、「パート」、「アルバイト」を多用。


ちょっとでも経営が悪化すれば、それらを簡単に解雇し、経営を維持できる。


本当の意味の経営手腕など必要なく経営ができてしまう。


おそらく、その副作用ももう出ているのではないだろうか。


日本企業の経営力の無さが、単なる価格競争に負けるだけで苦しい状態となっている要因では?


つまり、経営力があれば、価格以外の付加価値を見出したり、価格競争以外の競争に持ち込む戦略を考え付くだろう。


今の日本の経営者にはその能力、発想力、実行力が無い。


だから、経営と言えば、コストのことしか考えられない。


コストを下げることばかりを重視し、経営悪化すれば安易に契約解除や解雇できる、正社員ではない安い労働力を求めるようになった。


経営者にとって規制緩和は、安い労働力、必要な時だけ利用できる労働力を得られるようになったということで、大変嬉しい出来事だったでしょう。


しかし、それによる副作用として、


低賃金労働者、不安定な雇用、企業の経営力低下などの症状が目立ってきている。


それらは結局、消費者でもあり労働者でもある人たちにとって、マイナス面が多いのではないだろうか。


賃金は低下したが、安い長距離バスに乗れるようになった、しかし、事故で死んでしまっては・・・


どこに規制緩和のメリットがあったのやら


賃金はそのままで長距離バスは安くなり、しかも、その安全性にも問題ない。


そうでなければメリットがあったとは言えない。



結局、規制緩和で一番損をしているのは多くの雇用されている消費者だ。


そろそろ、この規制緩和を見直さないと、


増え続けている非正規雇用は損をし続け、極一部の人だけが得をし続ける状態が固定化されてしまう。



今の政治家には対処できないでしょうけどね


被災地復興、原発事故処理、今後のエネルギー政策、年金問題、沖縄基地問題、TPP、領土問題、少子化問題、などなど


待ったなしの問題を抱えている状況なので、規制緩和の見直しにまで頭は回らないだろう。



そんでもって、今の野田総理大臣はどの問題を処理するつもりなの??


どの問題をどうするのかが国民に伝わって来ない。