NHKの朝の番組で口コミサイトについて特集していました。


インターネットは世界中で使われ、世界と容易に繋がれるものなのに、世界での使われ方、インターネットに対する決まり事や規制については全く知りませんでした。


アメリカではネット上の口コミの書き方にも決まりがあり、法的にも罰せられることがあると知り、


日本は技術やそれによる機器だけが先進しているだけで、その使い方については全く先進していないのだなぁと


改めて思いました。


もっと言うと、形だけで内容が伴っていない状態。




口コミサイトについてですが、


そもそも、「口コミ」ではないのでは?


口伝えによって伝わり広まるから「口コミ」なのであって、ネット上の口コミはただの掲示板でしかない。


顔を合わせて話すことによって他の人に伝わる。


そこが口コミの一番重要なところ。


つまり、顔を合わせることによって信頼度が増すわけです。


自分が知っている友達からの口コミであれば信頼度は高いでしょう。


例えその友達がまた別の友達から聞いた口コミであっても、ネット上のまったくどこの誰だかわからない人の口コミに比べれば断然信頼度は高いはず。


NHKの番組内でも言っていましたが、ネット上の口コミは「噂」として捉える方が良いでしょう。



ネット上の口コミは、友達の友達の友達の友達の友達から聞いた話よりも信頼できないものと思った方が安全です。


ネット上の口コミも、一般の口コミ同様に顔を出して伝える形をとれば、もう少し信頼度が高くなると思うのですが・・・


例えば、facebookに登録して自分自身のことをしっかりと社会に公表したうえで書き込むようにするとか。




匿名性が特長でもあるインターネットは気軽に書込みもできる反面、その書込みの信頼性には限界があるわけです。


今ある口コミサイトは、そろそろその限界に近付いているのではないでしょうか。




これ以上インターネットの信頼性が低くなるのは、インターネット関係の仕事をしている者としては大変困ることです。


今回の「食べログ」の件で言えば、一過性とも言える利益を求め業者に不正を依頼するとか、不正を行って利益を得るといった、


そもそもの本質を見失った行動によって、世の中に役立っていたものの信頼性を脅かしてしまった。


世の中に与える影響から考えると重罪です。


いくら口コミサイトで「おいしい」と書かれていても、実際に食べたらおいしくなかったとなれば、今度はその感想が本当の口コミとして世間に広まり、取り返しのつかないことにもなります。


期待して食べに行ったのに期待以下だったときと、期待せず食べに行ったら期待以上だったときの感想の違いはかなりのものです。


長期的に見れば、信頼度の低いネット上の口コミは本物の口コミには勝てないのですから、


安易に不正を依頼しては逆に損害となるでしょう。


そもそも、そんな作業、数万円の価値もありません。無駄な出費です。