民主党政権はあまりにも軽率な行動が多すぎる。
もう少し深く考えて行動すべきだ。
政治は人の心までをも考慮し、絶妙な加減のもとに行わなければ、たちまち反感や批判が増大する。
それだけではない、国内の反感、批判程度ならまだよい。
国と国との対立さえも発生させかねないことなのだ。
残念なことに、現在の政治は自分たちの利益に影響する範囲までしか考慮されていないように見える。
つまり、選挙や政権維持、政治家本人達はそのことに必死の思いなのだろう。
しかし、それは政治ではない。政治家とも言い難い。政治屋さんレベルだ。
如何に選挙に当選するか、如何に政権を長く維持するか、そればかりが気になり、如何に国を動かすかまで考えが及んでいないのではないだろうか。
先日のブータン国王夫妻歓迎晩さん会での出来事もそうだ。
国と国との関係、それだけではない、東日本大震災翌日から祈りと義捐金を届けてくださったブータンの方々の思い、
そういったものをないがしろにし、防衛大臣が民主党議員のパーティーに参加するとはなんということか。
民主党議員のパーティーに参加することで国政が良い方向へ進むのか?
祈りと義捐金をくださった方々へのお礼は?感謝の気持ちは?
国と国との関係、人々の思い、そういったものを無視し、選挙、政権基盤の強化を重要視したというわけか。
国のこと、人々の善意さえも何とも思わない人間に国政を任せて良いのだろうか。
そして、防衛大臣がらみでもう一件。
被災地の除染作業に自衛隊を動員させるということだが、これも安易な考えではないだろうか。
面倒なことは自衛隊へ?
その除染作業は銃火器を用いた護衛でも必要なのですか?
現在、福島第一原子力発電所では民間業者の方々が作業しています。
そこからさらに離れている施設の除染になぜ自衛隊が必要なのでしょう?
その場しのぎ的なことはやめていただきたい。政治家ならば。
物事、もっと建設的、戦略的に進めていかなければ、ばらまき政策と同様、効果を上げるどころか、損失を発生しかねない。
除染作業は今後何年、何十年という単位で必要となる作業。
さらに、その作業範囲は原発事故の直接的被害を受けた福島県だけでなく、遠くは首都圏にまで及ぶもの。
であれば、除染を専門に行う民間業者が必要となる。
今の状態だと、いい加減な知識と方法でいい加減な作業を行い、多額の除染費用を請求するような悪徳業者が増大する可能性がある。
除染作業に対する指針や規制の策定、正しい知識と作業手順を持った業者を早期に育成することが必要なのではないだろうか。
それが政治だ。
困った時には自衛隊を派遣する、それは指示だ。政治と指示を間違えているのか??
もっと言わせてもらうと、
自衛隊を安易に動かすことによって、日本の防衛体制に不備が生じることもあり得る。
また、周辺諸国に刺激を与えてしまうこともあり得るし、
自衛隊の士気が低下するだけでも、(仮想)敵国に侵略のチャンスを与えることにもなるのです。
そういった可能性があるということまで考えて自衛隊に対して指示を出しているのでしょうか?
自衛隊を委託業者のごとく扱い、隊員の士気が低下してはいませんか?
「人を動かす」ということは、その人の心まで考えなくてはいけません。ロボットではないのですから。
(偉そうに)人の上に立っている政治家、特に大臣ならば当然そうでなければなりません。
今の国会議員、政治家、大臣などと呼ばれている人たちに、そこまでの深く、繊細な考えと判断があるのでしょうか?
選挙、政権、そんな浅い面しか考えていないのではないでしょうか?
自分たちの選挙、政権のことだけを考えていて国民を守れるのなら、政治は政治屋さんでもできるのでしょうけど。
TPPもうそう。
アメリカの言いなりになる。アメリカのいいように使われる。
そんなことを言って反対している政治家もいますが、政治家ならばなぜ、アメリカをうまく利用して戦略的に経済を発展させようと思わないのか・・・
少なくとも、アメリカは日本に参加してもらいたいわけです。
ならば、参加する代わりに何かを要求してみては?
それがダメならば中国とアジア経済の発展に重心を移します とか
互いに牽制しあっているアメリカ、中国の間に入って、うまく両国から好条件を引き出すチャンスではないですか?
少なくとも、今の世界情勢を客観的に見るとそうなのですが、
日本の政治屋さんレベルの政治家と、戦後必死に日本を立て直そうとしていた頃の官僚に比べ、勢いも能力も低下してきた今の官僚にそれができるかどうか・・・
それが国民共通で最大の悩みではないでしょうか。