ようやくEU全体での支援策がまとまり、あとは当事者であるギリシャがそれを受け入れ実行するのみ
となっていたが、
支援を受け入れるほかないと思われていたギリシャが、その支援策を受け入れるかどうかの国民投票を実施すると発表。
何を考えているのだろうか?
ようやくまとまった支援策を受け入れないとしたら、一体、どのようにして国を立て直すつもりなのか。
この経済危機が表沙汰になる前まで、ギリシャは借金を重ね、その借金で国民は生活をしていたわけです。
しかも、就労人口の3割が公務員という国。
公務員では外貨を稼ぐことはできません。国民の税金と借金を食い潰すことしかできない。
経済危機となり、その公務員の給料は大幅に削減され、国民への行政サービスも削減、さらには増税となり、
ここ最近の激しいデモとなっているわけです。
デモはどのような理由で行われているのでしょう?
増税反対?
増税に反対するならば、財政破たん状態をどのように立て直すつもりなのでしょう。
欧州だけではなく、世界経済が大きく影響を受けている中、
増税反対など訴えている場合ではない!
支援策を受け入れるかどうかを悩んでいる場合ではない!
これまで、自分の収入以上に借金をし続けて楽をしてきた分、苦労が待っているのは当然のこと。
緊縮財政で何年、何十年か耐えるしか道はないはずです。
今回のギリシャの件は、イソップ寓話の「アリとキリギリス」そっくりです。
敗戦後から這い上がってきたドイツや国営企業なども頑張っていたフランスをアリとすると
キリギリスがギリシャです。