皮肉なものだなと思いました。
広島に原子爆弾が落とされ
長崎に原子爆弾が落とされ
生き地獄を体験した人たちが多くいるにもかかわらず
再び、原子力によって苦しんでいる
原子爆弾の熱線と放射能に苦しんだ国、国民なのに、
なぜ、再び原子力に手を出したのか・・・
原子力発電は低コストで安定的に電力を得られる。
それは、何の事故も発生しなかったらの話です。
実際には小さい事故を何度も起こし、そして、福島第一原発事故まで起こしました。
企業ならば、計画段階で事故発生時の対応や賠償にかかるコストも計算するのが通常だと思うのですが・・・
それを考えたらとても原子力発電などできなかったのでしょう。
火力発電所が事故を起こし、爆発的な火災が発生しても、半径数十キロにまで被害は及ばないし、
何年も煙を排出しつづけることはありません。
原子力発電所が事故を起こすと、半径数十キロ以上にまで被害を及ぼし、何年も放射線を発し続けます。
火力発電より安いはずの原子力発電によって、何兆円もの賠償と、いつまで続くかわからない事故処理を背負った東京電力。
それだけではありません。
今後、電気料金の値上げもされるでしょう。
低コストの原子力発電によって、何兆円もの賠償と利用者には料金値上げ。
これが本当に低コストなのでしょうか。