関節可動域改善しても動作が変わらなければ意味はない。 | 輪違弘樹

輪違弘樹

26歳で起業した理学療法士の独り言です。
墨田区で歩行訓練重視のリハビリデイサービスとセラピスト育成事業を主に行っています。



学生時代に嫌ってほど勉強した関節可動域(以下:ROM)ですが可動域が改善しただけでは、あまり意味はありません。

ROMが30°改善しても対象者の動作パフォーマンスが変わらなければ30°改善しても対象者から評価はされません。

ROM改善だから何~??
という状態です。

関節という一部分に焦点を向けたら30°改善は評価されることではありますが、それはかなり要素的にみた視点です。

ROM改善してきましたね。と対象者を説得しているセラピストは、こいつわかってないな。終わってるな。と思う時もあります。

もちろん、TKAなどのope後に膝のROMを気にすることはありますが、かなり現場では少ないはずです。
(寝たきりの方とかの話をしているわけではありません。)
逆にリハビリ初期にROMばっかり診ているセラピストが診ると回復期、維持期、地域のセラピストにとっては迷惑ですね。対象者がROMを主眼と考えるようになり動作を二の次と考えてしまう。これも教育というかある種の洗脳です。

もちろんROMは大事な要素ですが、リハビリ職種は過度にROMを意識しすぎです。
ROMと筋力しか診ていない。
骨と筋肉ですべてを完結しようとしている感は否めません。

骨と筋肉だけで身体が作られているのであれば問題ないですがそんなことないですよね?
内臓とかも十分に可動域制限になります。

もし、ROMを正確に測定するのであれば内臓等の影響も考える必要がおおいにあります。