<三>奉公人出世すごろく
初登り(注:本店研修/帰郷)を終えて帰ってくると、若衆から手代(てだい)へと出世する。
手代になると、毎年1月末日と8月2日におこなわれる人事異動によって、
様々な職場体験をする。
売場役、外出勤役、屋敷番役、買役(仕入れ役)、
田舎役(江戸以外の顧客を担当)などがあり、
買役になった場合には、給料が6両(72万円)に増額された。
手代までは年功序列で出世できるが、手代以降はそうはいかなくなり、
奉公人の多くは手代で終わる。
この上の役職であるが、
年代によって異なるが、一番多かった時を取り上げると、
小頭約が10人、年寄役が5人、支配役が3人もしくは4人となっている。
18世紀後半には江戸店だけで190人近くいたというから、役職付きになるのは狭き門であった。
中には京都本店に登り、
勤番役や詰番役になるようなエリートもいたという。
ちなみに、支配役の給料は10両(120万円)だった。
ほかの店では、ある程度出世すると店の外に家を借りてそこから通う事が許されていたが、
白木屋では、奉公人はすべて住み込みとなり、
店に務めている限り結婚することはできなかった。
江戸三大呉服店の一つ、白木屋を例にとった解説です。
尚、家賃・食費や服飾費は、白木屋さんもちです。
子ども~15歳で元服(見習い・掃除雑用/店の2階で集団生活)から、
若衆(給与スタート/集団生活同)手代さんへ。
江戸時代の小説を読むと、手代さんよく出てくるのですが
やっとこ、おおよそ言葉の意味を理解できた次第です。