「すごいな。何ていう料理だ?」
「茄子の照り焼き丼だよ」
それが、大地が教えた料理だった。
小学生にも作れるメニューだ。輪切りにした茄子に片栗粉を塗して、たっぷりの油で焼く。
そこに醬油とみりん、砂糖を絡ませるだけだ。
この味付けをおぼえておけば、茄子だけでなく、鶏肉や魚介、他の野菜、厚揚げなどでも美味しく作ることができる。
照り焼き風の味付けは万能だ。
「茄子の紫がきれいに出てるわ」
「うん。そういう風に作ったから」
ポイントの一つだ。
茄子の皮は長時間加熱すると色素が抜けてしまう。
色素成分であるアントシアニンが水溶性だからだ。
それを防いで発色をよくするために、茄子の皮に油を塗ってあった。
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「目玉焼きさまでございます!たまごさまがのっておられまするっ!」
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目玉焼きは蒸し焼きにしてあるが、表面が固まる程度にしか火を通していない。
箸で突くと、トロトロの黄身が流れ出してくる。それを茄子とごはんに絡めて食べる。
「茄子、すげえ旨え……」