秩父町層で採取した未同定のサメの歯化石です。これも約20年前に採取しました。




Unknown (Chichibumachi formation, Saitama)


サイズは高さ30mm、幅22mmで、唇側面だと思われます。
形状はアオザメに似ていますが、側咬頭状の突起があります。

類似のサメの歯化石は、この標本以外にふたつ採取しています。

当時、産地でお会いした方は「アオザメの幼体の歯化石ではないか」と言われてました。


(以下4月1日に追記しました。)
全体像を見るために、このサメの歯化石をクリーニングし母岩から外しました。


Isurus sp. (Chichibumachi formation, Saitama)

舌側面が観察できました。
写真では分かりにくいですが、中央溝があります。歯冠、歯根の形状から、Isurus desoriの下顎第4歯ではないかと考えていますが、ここでは、Isurus sp.としました。



(参考文献) 田中猛(2023) サメの歯化石図鑑

秩父町層で産出頻度が低いアオザメの歯化石第二弾です。約20年前に採取しました。(と、思っていたらカルカロドンでした。)



Carcharodon hastalis (Chichibumachi formation, Saitama)

舌側面です。
歯冠下部に直接タガネが当たり壊してしまいました。
また、母岩が非常に固く、歯根部分に一部残ったままになっています。

高さ55mm, 幅30mmで、この産地で私達が採取したサメの歯化石の中では最大です。



(以下、3月24日、4月1日に追記しました。)
このサメの歯化石を約20年ぶりにクリーニングし、固い母岩を外しました。
下顎前歯だと思われます。


採取した当時は、Isurus hastalisとされていましたが、ホオジロザメの先祖ということから、属の分類がCarcharodonに移行されていました。

(参考文献)
田中猛(2023) サメの歯化石図鑑

不調が続いていた双葉層群での化石採取ですが、ようやく写真の産状のサメの歯化石を採取できました。



先が割れた主咬頭とその右側に側咬頭と思われる咬頭の一部が見えています。

クリーニングを開始しました。
母岩が非常に固い❗️


何とか、主咬頭と向かって右側の側咬頭が見えてきました。その下にうっすらと歯根が見え始めました。

左側のクリーニングも進めます。


左側の側咬頭と歯根が見えてきました。歯根と母岩の分離が悪く、苦戦しました。

本当に母岩が固いので、グラインダーで母岩を削りながらクリーニングを続けました。

また、割れた主咬頭の先端部分も
回収できていましたので、母岩から外しました。


何とか全体像が…歯根も残っていました。
唇側面です。




歯根部分に付着していた母岩の残骸をクリーニングしました。



母岩から外しました。
クレタラムナの前歯でした。
サイズは高さ25mm、幅17mmです。
舌側面です。

Cretalamna sp. (the Futaba group, Fukushima)

クリーニングの結果、久々の完形でした。
やはり、嬉しいです。





双葉層群での化石採集が不調なので、以前アップしていた秩父町層のサメの歯化石を再度アップします。



Isurus desori (Chichibumachi formation Saitama)

アオザメの仲間のイスルス デソリです。
高さ25mm、幅20mmです。
採取時に向かって右(近心)側の歯根を飛ばしてしまいました。
秩父町層での産出は極めて少ないと言われています。

この産地では巻き貝化石の産出は少ないと言われていますが、その中でも珍しいと思われる化石を二つ採取しました。

残念ながらどちらも未同定です。


ひとつめは


サメの歯化石がついていた岩をクリーニングしていたら、すぐ脇から現れました。
これまで見たことのない巻き貝化石です。


ふたつめは、
この産状でした。水管が残っています。


クリーニングしました。


水管が先端まで残った珍しい化石です。

同定ができましたら、改めて報告したいと思います。

前回アップした「何の歯化石?」に新たな写真を1月20日にアップしました。