双葉層群での化石採集で、二つ化石を採取しました。


一つ目の化石の産状は



エンコドゥスの歯根付近が見えています。
エンコドゥスの歯化石は非常に脆く、簡単に割れてしまうので、母岩から外さず、慎重に周りの岩を取り除いていきます。


Enchodus sp. (the Futaba group, Fukushima)

長さ15mmの細い化石ですが、歯根から先端まで残っている保存状態の良い化石でした。


二つ目の化石の産状は


露頭表面にキラリと光る…
琥珀が出ていました。

この産地で採取できる琥珀は非常に小さいものが多いのですが、これは、表面に出ている部分のサイズが10mm×8mmあります。
割れてしまうことが多いのでこれも慎重にクリーニングしました。



Succinite (the Futaba group, Fukushima)

サイズは10mm×8mm×5mmのこの産地では大きい琥珀が採取できました。







2014年に双葉層群で採取したサメの歯化石です。高さ9mm、幅7mmの小さなシロワニの歯化石です。




舌側面です。






唇側面です。



あまり上手く撮影できませんでしたが、舌側面、唇側面の歯冠下部を接写してみました。


舌側面です。

舌側面歯冠下部に明瞭な線条は見られません。



唇側面です。

唇側面歯冠下部に明瞭な線条が見られます。


この様な線条の特徴(舌側面に明瞭な線条がなく、唇側面に明瞭な線条がある)を持つシロワニの歯化石はこれまで採取したことがなく、これまでのシロワニの歯化石と異なる種の可能性があると思いますが、種の同定は難しく、ここでは、Carcharias sp. としました。


Carcharias sp. (the Futaba group, Fukushima)


4月11日に以下のページに追記しました。

約20年前に採取したサメの歯化石です。秩父町層のサメの歯化石28でアップした化石と類似のサメの歯化石です。




高さ 25mm、幅 20mmで唇側面だと思われます。母岩が非常に固く、今までこの状態で保存していましたが、全体を確認するために、約20年ぶりにクリーニングし、母岩から外しました。



Isurus sp. (Chichibumachi formation, Saitama)


舌側面です。
写真では分かりにくいですが、中央溝があります。歯冠、歯根の形状からIsurus desoriの下顎第3歯ではないかと考えていますが、ここでは Isurus sp.としました。


以下、二つのページを4月1日に、追記、修正しました。


2015年の5月に採取した小さいサメの歯化石を改めてクリーニングしました。


舌側面です。




唇側面です。
Carcharias sp.(the Futaba group, Fukushima)

主咬頭の先端が欠落していますが、高さ10mm、幅 7mmのシロワニの歯化石でした。

主咬頭唇側面下部に線条が確認できること、舌側面下部の線条が弱いことと、その他の形状からCarcharias striatula の可能性があると思っています。




写真の産状のサメの歯化石を採取しました。





ほぼ全体が見え、クリーニングもしやすい、嬉しい産状です。



クリーニングを開始しました。








全体が見えました。唇側面です。
ほぼ完形です。







母岩から外しました。


舌側面です。
Cretalamna sp. (the Futaba group, Fukushima)



高さ14mm、幅14mmのクレタラムナの歯化石でした。



2月9日にアップした秩父町層のアオザメの歯化石の歯根に残っていた母岩をクリーニングし、3月24日に再度アップしました。