にっこり補聴器屋さんのブログ -23ページ目

【実験】クイックエイドはどのくらい効果があるのでしょうか?

新米補聴器店員レンコンです。
クイックエイドをご紹介しましたが、さてどのくらい効果があるのか?
お客様にわかるように説明できなければ、一人前の店員とは言えません。
どうすればいいかなーと思い、とりあえず実際に試してみることにしました。

実験に使ったのは、フォナック社の補聴器、ナイーダ V UPです。
補聴器に水をつけるなんて、ちょっと恐いのですが、ナイーダの防水性能を信じて実験開始。
まずは自然乾燥です。風通しのよい窓際に置きました。ヤフーの天気情報では、5/28(金)15時前後、中野区の気温は約21度、湿度45前後のようです。
にっこり補聴器屋さんのブログ-自然開始

15分経過した状態です。やや小さくなりましたが、まだ残っています。
にっこり補聴器屋さんのブログ-自然15分

22分経過。写真では真ん中の水滴がほとんど見えなくなっていますが、実際にはまだ残っている状態です。ここでいったん試験終了です。
にっこり補聴器屋さんのブログ-自然22分


さて今度はクイックエイドで。
比較のため、水滴は同じ場所、同じ大きさで、水をより高く盛って開始。
このため先ほどは完全に乾くのを待たずに中断した次第です。
にっこり補聴器屋さんのブログ-エイド開始

撮影のたびに乾燥を中断して、上蓋を外して撮影しています。
先ほどより水を多めに盛ったにも関わらず、5分経過時点で、見てわかるほど小さくなりました!
写真ではほとんど見えませんが、まだ3つともかすかに水が残っています。
にっこり補聴器屋さんのブログ-エイド5分

試験開始8分足らずで、水滴が完全に消滅!
にっこり補聴器屋さんのブログ-エイド8分弱

あくまでも試験ではありますが、自然乾燥の4、5倍以上の早さで乾くという印象です。
こういう目に見える結果なら、お客様にも説明できるかな。と自信をつけたレンコンでした。

【補聴器ケア】補聴器保管器クイックエイド

新米補聴器店員レンコンです。
窓の外は5月の青空、涼しい風がさわやかです!

とはいえ暑い夏の到来も間近です。補聴器は受難の季節です。
汗がついて雑菌で臭ったり、補聴器に汗が入ると電池がショートして使えなくなったり、いろいろ気を使います。
特にイヤモールドが臭うのが気になりますよね!
ティシュでこまめに補聴器や耳を拭いたりしている人も多いのではないでしょうか。
そんなとき、これを使うとよいのでは。
(1)除湿乾燥、(2)強力脱臭、(3)除菌
の3つの効果が得られるそうです。

■補聴器保管器クイックエイド 本体価格(CK-12) 4980円(税込)
 直径74×高さ84mm 約185g
クレイドル:電源供給装置(CK-13) 2880円(税込)
クイックエイド用消耗品セット(CK-14) 580円(税込)
箱から取り出したところです。左側がクイックエイド本体、右側がクレイドルです。別売です。
にっこり補聴器屋さんのブログ-取り出し外観

補聴器保管器Quick aid(クイックエイド)は、(1)除湿乾燥、(2)強力脱臭、(3)除菌の3つの効果をすばやく行う、新型補聴器乾燥器です。
補聴器の故障原因となる、たまった湿気を、特殊乾燥剤と上蓋のファンの効果により素早く乾燥させ、又特殊なハイブリッドシートと紫外線LEDランプを組み合わせることでいやな臭いを脱臭し、補聴器表面についた雑菌をきれいにする器具です。
毎日ご使用いただくことにより、補聴器寿命の改善に寄与します。

■電源 単四電池2本(アルカリ電池を推奨)
クレイドルを使ってACアダプターから給電すれば、セットするだけで自動的に電源が入り、約60分後に自動停止します。

■ご使用手順
1)入れる前に、補聴器表面の汗などの水分や耳垢等の汚れをよく拭いてください。
2)補聴器から空気電池を取り出してください。
※空気電池が乾燥すると、寿命が短くなったり性能が劣化したりすることがあります。
3)補聴器をケースのハイブリッドシートの上に置き、上蓋を回して本体ケースにしっかりしめます。
4)補聴器から外した電池は上蓋のマグネットシートに置いてください。

写真はOticonのHIT P Proとイヤモールド両耳分を、ケースに入れたところ。
両耳分入れてもまだ余裕がありますね。
にっこり補聴器屋さんのブログ-両耳分入れて

次の写真はナイーダV UPにFM受信機をつけたまま、イヤモールドと一緒にケースに入れてみました。
つけたまま入れるとちょっとつっかえてしまいますが、電池をはずして開けて入れれば十分そのまま入ります。なお、乾燥効果を上げるためにも、電池ふたは開けたまま入れた方がよいです。イヤモールドもできればはずした方がよいでしょう。
にっこり補聴器屋さんのブログ-ナイーダ入れて

補聴器からはずした電池を、上蓋のマグネットシートに置いたところです。ピタっとくっつきます。
にっこり補聴器屋さんのブログ-上蓋電池置き

5)スイッチを押すと運転ランプが点灯し、急速除湿動作と脱臭、除菌を行います。
※警告 点灯中の紫外線LEDランプは絶対に直視しないでください。
6)運転ランプは約20分で消え、急速乾燥と脱臭・除菌が終了しますが、その後も乾燥と脱臭・除菌は保持されますので、入れたまま保管してください。
7)運転途中で動作を停止しても問題はありません。
※注意 補聴器を取り出した後はケースと上蓋をしっかりしめておいてください。ゆるかったり開けたままにしたりすると、乾燥剤の能力低下が早まります。

本体スイッチを入れたところ。単四電池2本で動作中です。
上蓋の赤いランプが点灯して、動作確認できます。
また、下から覗くと紫外線LEDの点灯も見えるのですが、目に影響したら困りますので、絶対にやめてください。暗いところなら横からでも点灯がわかります。
にっこり補聴器屋さんのブログ-動作中(本体)

クレイドルをつけて動作中。本体をクレイドルに取りつけると、自動的に動作します。
電池の消耗・交換の心配がないので、より安心です。カンタンにはずれるので、運転中はさわらないようにしましょう。
にっこり補聴器屋さんのブログ-動作中(クレイドル)

にっこり補聴器屋さんのブログ-湿度検知紙

■乾燥剤・ハイブリッドシート・湿度検知紙のセット
乾燥剤は必ず専用のものを使用し、定期的に湿度検知紙が青色であることを確認ください。もしピンク色になっていたら、新しい乾燥剤と交換してください。季節によりますが、大体2ヵ月が交換の目安です。
※乾燥剤は天日干しや電子レンジなどで温めても再利用はできないそうです。
ハイブリッドシートは特殊活性炭混合で、ごく微量のヨウ素が含まれます。ヨウ素アレルギーの人は使用しないでください。脱臭及び補聴器表面についた雑菌をきれいにします。効力が漸次低下しますので、乾燥剤と一緒に交換してください。
(説明書より引用して構成)
--
という訳で、テストしてみました。
クレイドルを使うと、なるほど本体に取り付けただけで、自動的に乾燥動作開始します。
終わって取り出すと、イヤモールドの臭い、かなり取れた感じです。
さわった感じも心なしかツルツルになった印象です。
まあ電池蓋の中のほこりや緑青まではさすがに取れないので、これは自分で掃除しないと。
ときどき補聴器もリフレッシュさせないといけないなあと反省したレンコンでした。

忙しいあなたには、短時間で汗をとってくれるこの製品、力になってくれるかもしれませんね!

--
以下蛇足です。
あまり知られていませんが、補聴器は万一水に落としても、スイッチがオンになっていなければ、乾かすとほぼ元に戻るのだそうです。そんなときはこれを使って急速乾燥させるといいかもしれません。
※電池が入ったままスイッチがオンになっていたら、水に入れるとショートするので、補聴器店へ持ち込んで修理する必要があるようです。
いずれにしても水に落としたら、補聴器店でチェックしてもらった方がいいでしょう。

補聴器店によっては、イヤモールドをメガネ洗浄機のようなものできれいにしてくれるサービスを提供しているお店もあります。当店にもありますので、ご来店の際はお気軽にお声かけください。

【新製品】M-リンク 販売終了と代替新商品の販売開始

にっこり補聴器屋さんのブログ-Mリンク
M-リンク 音響装置用磁気誘導コイル
http://www.jiritsu.com/site/goods/products/173.html
磁気誘導コイル「M-リンク」が新しくなりました。
片耳用、両耳用に加え、世界初の片耳用コイル+イヤホンの両耳用が開発されました。T-コイル内蔵補聴器をしたまま音楽などをお楽しみいただけます。

従来のM-リンクとM-リンクデュアルは販売終了します。
M-リンクホワイトとM-リンクデュアルホワイトはこれまで通り販売します。
新しいM-リンクは3機種とも従来のM-リンクより断線しにくくなっており、耳かけ部分がより耳にフィットしやすい構造となっております。

■M-リンク 音響装置用磁気誘導コイル
M-リンクは、T-コイル内蔵の耳かけ式、耳穴式を問わず使用できる汎用型磁気誘導コイルです。
片耳用補聴器を使用している場合、裸耳側にイヤホンを使用できる世界初のハイブリッド・タイプM-リンク プラスも発売し、より良い聴こえを提供します。
M-リンクのコイル部分には独自形状のフック・サポートが取付けられ、耳介にピッタリとフィットします。室内外を問わず激しい動きの時にも使用できます。
M-リンク・モノ(片耳用3.5mmジャック)¥7,140 (税込価格)
M-リンク・ステレオ(両耳用3.5mmジャック)¥9,975 (税込価格)
M-リンク・プラス(片耳用+イヤホン3.5mmジャック)¥9,975 (税込価格)
(サイト及び自立コム様の案内から引用)
--
テレビダイレクトに使われている耳かけ式コイルと似た形状をしています。
安定性かなりよさそうです。
片耳用はこれまでのM-リンクと同額ですが、両耳用は従来は10,290円。若干安くなっていますね!

【新製品】東京信友が徘徊(はいかい)センサー

東京信友が徘徊(はいかい)センサー
http://www.shinyu.co.jp/product/wander.html
送信タグを持った人が一定のゾーンに入ったときにのみ電波が送信され、徘徊をリアルタイムに知らせる仕組みになっています。

にっこり補聴器屋さんのブログ-徘徊センサー
※画像はクリックすると大きくなります。

受信部は弊社固有の技術による腕時計型(または携帯型)受信器の振動や、壁掛型受信器の光により徘徊者の外出を知らせ、文字で出口を「ゲンカン」「ウラグチ」のようにお知らせします。
人体センサーの感知エリアは約3m。接点出力が2点あるので、1点は通報用送信器、他はパトライト等を駆動するという使用が可能です。
(サイトから引用 情報提供:東京信友様)
--
腕時計型受信器「シルウォッチ」や、携帯型光受信器「キューブライト」で、聴覚障害者でも知ることができます。通報用に見通し100m届く、特定小電力の電波を使用しています。

送信タグを、いかに気付かれないように持っていただけるかが鍵みたいですねえ。

【FM受信機】アミーゴ・アーク 6月1日から発売開始

新米補聴器店員、レンコンです。
先日オーティコンから販売の新製品、
FM受信機「アミーゴ・アーク」をご紹介しました。
http://ameblo.jp/wp-nikkori-hochoki/entry-10543699684.html

そのときは発売時期未確認でしたが、
オーティコン社から、
6月1日から発売開始すると案内がありました。
販売価格 43,000円(非課税)

以下同社の案内より抜粋します。
「アミーゴ・アークは、小型で、テレコイル搭載の補聴器及び人工内耳とご使用になれるので、補聴器のタイプを問わず、FM補聴システムを使用可能です。」

FMシステムは特に、補聴器ユーザーの集まっている学校や施設関係者で効果を発揮します。
磁気ループでも同様の効果がありますが、ループはマイクの送受信システム、アンプ、ループアンテナ等が必要です。
FMシステムでは、受信機にダイレクトに入ってくるFMマイクが使えるので、システムの簡便さというメリットがあるのです。

アミーゴ・アークの受信状況は未確認なのですが、どのくらい明瞭に聞こえるのか、レンコンも補聴器ユーザーの立場で興味津々なのです。