1期の序盤は中二病(?)をこじらせた主人公の挙動が痛すぎて見るに堪えなかったが、中盤以降から強敵に格の違いを見せつけるような戦闘シーンが増えて急激に面白くなった作品だ。そのため2期が待ち遠しかったが、まとまった時間ができたので、ようやく見終えることができた。2期でも別格の戦闘能力は健在だが、ただ、今回は武力では解決できない経済戦争的な側面があったので、力技でごり押しというわけにはいかなかったようだ。それでも、最終的にはやはり戦闘で強者に格の違いを見せつけて勝利した結末だった。チートキャラが主役の作品は、僅差で倒すじゃなくて、格の違いを見せつけて倒すという点が視聴者の興味を引くために必須の要素だ。一方で、成長キャラが主役の少年誌系の作品は、主人公の成長とともに同格以上の敵が登場し、強弱拮抗した戦闘の末に僅差で勝つことが視聴者の興味を引く要素になっている点が異なる。つまり、チート系と成長系は、同じ戦闘モノであってもコンセプトは似て非なるものである。もしチート系の作品で同格のキャラが出てきてしまうと、チートキャラはもはやチートではなくなってしまうため、視聴者はしらけてしまうだろう。一方で、成長系の作品であるにも関わらずチートキャラ化してしまうと、拮抗した戦闘が見られなくなってしまうため、視聴者はしらけてしまうだろう。