授業終了を知らせる音楽が鳴ると、生徒たちが一斉に教室から出てきた。10分間の休み時間の間に、自分のロッカーに戻って次の授業の教科書を出し、また他の教室へ移動する。音楽教室 ベース
下関市立川中中学校は教科別に教室を設けた「教科センター方式」の学校だ。約700人の生徒は、全員が授業のたびに、それぞれの教科の教室へ移動する。国語の授業は「国語A」と名づけられた教室に行き、数学は「数学A」で受けるといった具合だ。教科ごとにエリアも分けられている。江山稔校長は「教室で待っていれば教師が来るのではなく、教科を受けに行くので、学ぶ姿勢ができる」と話す。学級ごとの教室を兼ねた部屋もある。音楽教室 ベース
例えば「国語A」は1年1組の教室だ。生徒たちが登下校時に集まり、「ホームベース」と呼ばれる。ただ、教科書や体操服といった私物は、教室の外にある個人用ロッカーで保管する。