2024.5.22

 第一印象は大切である。そのための身だしなみやコミュニケーションの仕方に気を配る事は必要である。そして第一印象を覆すのには一定の時間が必要になる。第二印象を相手に浸透させるためには、しっかり自分をPRする必要がある。

 

 異性を意識した関係性やビジネスなどであれば、第一印象は非常に大切なのだが、そこまで深い付き合いを目指していない相手に対しては、第一印象が悪かったとしても、挽回の余地はある。

 

 最初の印象では、特に何の特徴もなく人畜無害と思っていた人が、話をしていくうちに濃いキャラクターを持っていた、なんて話はよくある。特徴もなく人畜無害という印象は、その人が上手に社会に溶け込む術を持っていて、敢えて個性を出さずにコミュニケーションを図るのが無難と考えているからだ。

 

 話し込めばその人の本音本性が少しずつ見えてくる。表面上の会話では掴みにくいが、個人の情報や考え方に触れていくうちに、その人のキャラクターが見えてくる。最初が0スタートの分、知るほどに歯ごたえを感じるだろう。

 

 無口な人がおしゃべりだったり、優しそうに見えて毒舌だったり、大人しく見えるのにアクティブだったり、話してみないとその人の中身は見えてこない。それこそが個性であり、その人を知ろうと思えば第一印象に騙されてはいけない。

 

 とは言え、無難なコミュニケーションを取る人は本音部分はいきなりは見せてこない。表面的な会話で終えようとする。だから興味が湧く相手であれば、人となりを語ってもらうような流れに持っていきたい。

 

 そもそも、個性は皆が持っていて、濃い部分を抱え込んでいる。それを理解するには会話の流れを個人的な話に持っていき、質問を交えて語ってもらう。相手のトークのエンジンがかかれば雄弁になるだろう。

 

 成功者であればその成功体験を聞き出す。苦労話もあるかも知れない。しかし、成功者の話は偉大さを兼ね備えているか、自慢話で終わるかで面白さが分かれる。

 

 その人の本心が聞き出せれば上出来。世には歯ごたえのある人、面白い人は沢山いる。そういう味のある人とのお付き合いは、自分の知見を広げる意味でも良い事である。そのためにも、本音を語ってもらう様なコミュニケーション法を身に付けたい。