2024.3.13

 厚生労働省から、飲酒に関するガイドラインの発表があった。1日のアルコール量の上限目安は男性40g、女性は20gとなっている。例えば500mlのお酒でアルコール度数が5%の場合では、

 

 500ml×0.05(アルコール度数)×0.8(アルコールの比重)=20gとなる。

 

 【女性の上限目安が男性より低い理由:ガイドライン抜粋】

 女性は一般的に、男性と比較して体内の水分量が少なく、分解できるアルコ ール量も男性に比べて少ないことや、エストロゲン(女性ホルモンの一種)等により、アルコールの影響を受けやすいことが知られています。このため女性は男性に比べて少ない量かつ短い期間での飲酒でアルコール関連肝硬変になる場合があるなど、アルコールによる身体への影響が大きく現れる可能性もあります。

 

 女性の方が発症リスクが高い疾患…脳卒中(0g以上から)、肝がん(150g/週、20g/日)、乳がん(100g/週、14g/日)

 男性の方が発症リスクが高い疾患…胃がん(0g以上から)、食道がん(0g以上から)、前立腺がん(150g/週、20g/日)

 男女とも…大腸がん(150g/週、20g/日)、高血圧(0g以上から)

 

 つまり、ガイドラインではアルコールの摂取量の上限目安を設定しているが、実際は少しでもお酒を飲めば何かしらの疾患が発生する可能性があるという事。

 

 とはいえ、この設定はお酒好きにとっては無理難題とも言える。しかし、一度に飲むお酒の量をセーブしたり、休肝日を設定するなどの工夫は必要だろう。もちろんこのガイドラインが発表される前から疾患の発症リスクというものはあったのだから、今更一緒だと考える人もいるだろう。

 

 色んな意見があると思われるが、発症リスクが高いから病気になるとは限らない。ただし、実際アルコールが持つ危険性というものが今回のガイドラインで明確になったのは確か。週一回500ml×3本飲む自分は、1日60gになってしまうので、水分を摂りながら飲むなどの対策は必要かも知れない。