2021.11.18

 高校二年になり、卓球部に再度入部した。しかし、1年のブランクは大きく、思ったようなプレーができなかった。さらに困ったことに、軟式テニス部で覚えた水平打ちが、卓球のスイングの理想の軌道から外れていて、まともにフォアハンドが打てなくなってしまっていた。

 

 

 これが非常にやっかいで、打球のコントロールができない状態だった。

 

 

 せっかく卓球部に戻ってきたのに、まもともなプレーができない。でも、もう後戻りはできないという非常に苦しい状況であった。

 

 

 そして、3年生の先輩が引退し、次期キャプテンを決める事になった。当時2年生は3人。そのうちの1人はエース。どう考えてもエースにキャプテンを任せばいいと思ったのだが、顧問が僕をキャプテンに任命した。まともなプレーができない自分がキャプテンを務める事は無理だと思い、固辞したのだが、ほぼ命令でキャプテンにさせられた。

 

 

 それからもまともなプレーができず、悔しい日々が続いた。結局そのまま引退までフォームは改善する事ができなかった。顧問に対しては不信感しかなく、卒業を控えた時期に追い出しコンパが開かれたが、無断欠席した。僕以外の同学年の2人も欠席したので、男子女子合同の追い出しコンパは、上級生は女性部員だけであった。

 

 

 まぁ、こうして書くとすごく悲観的で辛い日々だったようにも思えるが、高校生活自体はそれなりに楽しかった。クラスでは2軍で楽しんで、たまに授業をさぼって、入試に向け気合いを入れて勉強したりと、それなりに満喫していた。心残りなのは、3年生のクラス演劇で、主人公に推薦されたのに、顧問の一声で辞退させられた事。結局脇役を演じる事になったが、ここでも顧問の邪魔が入ってしまった事に悔いが残った。

 

 

 顧問にロクな奴がいないというのが30年前の僕の印象。今は改善されていればいいと思う。