おはようございます。今回は、たまごっち復活のお話・・・
No.51:進化
・ 進化:物事が次第に発達していくこと。
「たまごっち」復活の話は、その都度あがっては時期尚早ということで消えていきました。ところが、2003年になって、「復活」させる話に具体性が帯びだします。ついに、発売時期を2004年春と設定して、「復活プロジェクト」が結成されました。BA社にとっては、爆発的な売上と同時に、多大な在庫をかかえるという前回の「轍を踏む」わけには絶対行きません。事業責任者の取締役を「プロジェクトリーダー」に据えて、BA社の各部門(開発・海外・営業・広報など)とWI社の合同プロジェクトが動き出したのです。
両者とも、現場レベルでは常に話題になっていて、もっぱら焦点は「どう進化させるか?」でした。当初から、爆発的に普及している「携帯電話」とのコミュニケーションを実現することが「あるべき進化の形」と捉えられていました。「携帯電話型おもちゃ」はすでに各社から発売されていて、コンスタントに売上を計上する「シリーズ商品」になっていました。「初代たまごっち」はあくまでも個人で、「育成」するおもちゃだったのですが、「復活版」では「コミュニケーション」が「キーワード」になったのです。
ところが、発売までの開発期間は1年もありません。技術的な検証などを考慮すると、「携帯電話」との「連動」は、スケジュール的に「不可能」だったのです。早速、「善後策」を検討せねばなりません。喧々諤々(けんけんがくがく)とディスカッションは続きました。こういうときでも、時間だけは無常に過ぎていきます。
ついに、「赤外線通信」により、他人の「たまごっち」と「通信」ができるというアイデアが具現化できるめどがたったのです。大きな壁を越えたことにより、一気にコンセプトが練りあがっていきます。通信機能でこんなことが可能になりました。
・ 他人の「たまごっち」と、お友達になれます。
・ ゲームをしたり、プレゼントを交換したりできます。
・ 仲良くなれば恋愛結婚をして2世を誕生させることができます。
・ 特定のショップ(ハンバーガーショップなど)の「でかたまごっち」と通信すると限定アイテムが入手できます。
2004年3月20日、ついに「かえってきた!たまごっちプラス」が発売されました。1年間の販売目標は200万個です。今回は、初代とは違って、小学生の女の子とお母さんが、一番「反応」を示しました。多彩なカラーリング展開や、ファッション雑誌などとの限定企画などを駆使しながら、「瞬間風速」に終わらせないのが、一番重要なポイントでした。秋には、第2弾となる「携帯電話」とのコミュニケーションを実現した「祝ケータイかい
ツー!たまごっちプラス」の発売が決定していました。
・・・私は、このあたりまでは、企画開発本部長でしたので、「リアル」に体験することができました。本当に、両社のメンバー全員が「目標」にむかってまっしぐら!でした。「理想」を追い求めていると、実にさまざまな「障害」に出会います。くじけそうになったり、逃げ出したくなったりと、「暗礁」に乗り上げそうなときも、多々ありました。あまりにも「無理難題」が「山積」のため、きわめて危険な状態に陥ったこともありました。担当者も含めて文字通り、「不眠不休」が続いたのです。「進化させてお客様を魅了したい!」の一心で!
3月で1年が経過しました。結果的には、販売数は、全世界で累計650万個を突破したそうです。「かえってきた!たまごっちプラス」は、国内で100万個を販売、海外では400万個を販売しています。第2弾の「祝ケータイかいツー!たまごっちプラス」は、国内のみの販売ですが、150万個を突破したということです。さすがに、前回の4000万個には到底及びませんが、目標の200万個を大きくクリアしています。個人的に、「人間観察」が大好きなので、いつでもどこでもウォッチしているのですが、「復活たまごっち」を持った女の子を非常によく眼にします。小学生の女の子がいる友人の話では、どこでも「売り切れ状態!」だそうで、やむなく「ネットオークション」で手に入れたそうです。当たり前なのですが、前回とは比較にならない数字ですので、一般的な話題にもなっていないと思われるのですが、10万個売れれば「ヒット商品」といわれているおもちゃ業界にとって、この数字は、まさしく「大ヒット商品」と思われます。機会ロスや在庫ロスのバランスを上手く取りながら、次々と、着実にリリースしていき、息の長い商品を目指すようです。そこには、常に「進化」させるという、大前提があり、それに全員がまい進しています。なぜなら、「進化」しない商品が売り場に置かれることはまずないからです。お客様のきびしいジャッジにさらされていることで、いやおうにも「鍛えられます!」
いまではアニメ映画が上映されるなど、キャラクタービジネスを総合的に展開中の「たまごっち」。
- Tamagotchi nano ブルー (タマゴッチ ナノ ブルー)/バンダイ
- ¥1,428
- Amazon.co.jp
- たまともパソコン/バンダイ
- ¥9,240
- Amazon.co.jp
























