実は何を隠そう、私はつい2日前にはテルアビブにおり、本日のハマスによるイスラエル攻撃の最中にイスラエルにいた。

実家家族の親戚郎党とともに、イスラエル発、ローマ着のクルーズに乗っているのである。

 

一昨日、テルアビブ空港に到着し、昨日ハイファという北部にある港町についた。そしてそこから大きなクルーズ船に乗ったわけである。本日は朝早起きをして、キリストの生まれ育ったナザレの街、そして、ヨルダン川を観光した。

 

テルアビブ空港に到着した際は、ユダヤ教の祝日ということで、土日は特に誰も働かないであろう、ということをタクシードライバーから耳にした。ちなみに会話したところ、タクシードライバーはパレスチナ人であった。だからといって、特にイスラエル人に何かの気持ちを持っているか、というと、そんなことはなさそうだった。いたって普通に、イスラエル人の中に順応しているように思えた(私は政治には詳しくはないので、変なことを発現していたら大変失礼!)

 

私は、某お嬢さま学校と言われる白〇合学園で小学校から高校までを過ごした。つまりは12年間、私がキリスト教徒であろうかなかろうかに関わらず、ひたすら宗教について学ばされ、毎日ジーザスに向かって祈っていたわけである。フランス語でも祈っていたし、英語でも祈っていた。なぜならば、この私の通っていたカソリックの学校が、生徒たちに強制的に祈らせるからである。中には、お寺の住職がお父様という生徒もいたので、この生徒が、ちょっとした笑いのネタであったことは想像にかたくないであろう。

 

さて、私は12年も旧約聖書や新約聖書について学ばされたおかげで、いっちょまえに、ガリレア湖や、ベツレヘム、ナザレ、というクリスチャンにとっては憧れの聖地ともいえる場所の歴史をまなんだ。そのため、今回生まれて初のクルーズに参加することを非常に楽しみにしていた。

 

ところがなんだ、やれ、やっと明日エルサレムに行こう、としていたところ、テルアビブとエルサレムが攻撃の対象になったわけである。

 

イスラエル最大の観光地はエルサレム、それを目前にしてイスラエルを離れなければならなかったことは残念ではあるが、それどころじゃない状況になってしまったことを心からイスラエル国民に対してお悔やみ申し上げたい。

 

 

本日は、ちなみに早起きをして、ニュースのチェックもせず、何も知らずに、楽しくバスにのり、ナザレの街とヨルダン川の観光をした。

イスラエル観光は、たった半日の観光となってしまったが、当初は丸一日、夜9時にクルーズ船にたどり着く予定であったのにも関わらず、

ユダヤ人であるイスラエル人のガイドさんの真摯なお詫びの連絡を受け、私たちは、レストランでランチのはずが、代わりに、クルーズ船に直帰となったわけである。

 

幸いに、私たちは平和に観光を終わらせ、なにも攻撃も受けることなく、戦場を目にすることはなかった。しかしながら、もし明日行く予定であったエルサレムが、本日の予定であったら、と思うと、戦慄の思いがする。

血が跳ね散る様子を目にしたかもしれない。

 

 

たった一日の違いがこれほど大きな違いを産むとは。。