私たちは結婚式に向けての打ち合わせ当初より、「結婚式は新郎新婦ふたりだけではなく、プロデューサーも含め、3人で創り上げていくものだと思っている」とずっとプロデューサーにお伝えし続けてきました。実際、プロデューサーも、その言葉に感動し、感謝してくださっていました。
それだけプロデューサーのことを大切に想っていたからこそ、エンドロールの最後にもSpecial Thanksとして、特別にプロデューサーの名前を刻ませていただいたのですが(アニヴェルセルのエンドロールにはシステム上、ゲストの方の名前しか入れられない仕様となっています)、私たちがプロデューサーとの打ち合わせの際に、サプライズでエンドロールに名前を入れさせてほしいとお願いしたところ、プロデューサーは涙ぐみながら喜んでくださっていました。
このような経緯からも、プロデューサーとの関係は私たちの結婚式の思い出と直結してしまうことから、どうしてもプロデューサーとのご縁を諦められませんでした。そのため、新郎が役員の方とお電話でお話した際にも、「プロデューサーと直接お会いしお話したい。」、「もし誤解があるのであれば、誤解を解きたい。」、「必要であれば、役員の方とも直接会ってお話をしたい。直接お会いすれば、より私たちの気持ちをわかっていただけるのではないか。」と再三役員の方にお伝えしました。
しかし、役員の方は当初よりずっと、私たちの気持ちに寄り添っていただけず、「一切応じない」の一点張りでした。また、「上司の方にプロデューサーの病状を詳細に伝えられ、プロデューサーを助けようとしたにもかかわらず、プロデューサーが拒否しているため、通常のプロデューサーとお客様の関係においても一切関わらせることができないと、突然言われたあまりにも深いショックや大きなトラウマにより、新婦が重度の不眠症になってしまい、かなり強い睡眠薬や鬱病の精神的な薬を含めた10錠もの薬を飲み続け通院している状況については、どのように思われるのか。」と伺ったところ、「(上司の発言により)そうお感じになったのであれば、如何ともしがたい。お気の毒。」とまで言われ、謝罪の言葉すらありませんでした。
さらに、「上司の方がプロデューサーの病状をお客様である私たちに詳細に伝えたのは会社として問題ないと考えているのか。通常は、接客業としてお客様を心配させないようにするのではないか。」とお伝えしたところ、「会社として問題ない」、「出来る限り事実をありのままにお伝えした」とのことでした。
また、「仮に会社としてプロデューサーの意思を尊重するとしても、結婚式直前にプロデューサーとプライベートの件で問題となった際に、私たちがそのプロデューサーに引き続き結婚式のサポートをお願いする上での決め手となった、プロデューサーが自ら、従業員として結婚式前後に私たちと交わした約束を守ってほしい。従業員がお客様に自らした約束を守らないのも、会社としてプロデューサーの行為は何も問題ないと考えているのか。」と質問しても、「会社としてプロデューサーの行為は問題ない行為と考えている」と伝えられ、理由を伺っても答えていただけず、あまりにも一方的で会話が成り立っていないと感じざるを得ない状況でした。
そして、「プロデューサーの意思のみが尊重され、私たちの気持ちに寄り添って一切考えていただけないのか。私たちの意思は尊重していただけないのか。」、「せめて、通常のプロデューサーとお客様の関係だけでも続けさせてほしい。」、「結婚式を最悪な思い出にしたくない。」と誠心誠意お願いしても、終始「一切応じない」の一点張りでした。私たちがいくら情に訴えかけるように心を込めて再三お願いしても、「会社として〇〇の意思を尊重し、強制できないため、通常の『プロデューサーとお客様の関係』も応じることはできない。■■様が式場にいらっしゃっても、〇〇はお会いすることができない。お手紙やメールも返さない。電話も出ない。記念日レストランでも〇〇は■■様にお会いすることはできない。」等と一方的に言われてしまい、一切聞く耳を持っていただけず、本当に深いショックを受けました。
翌日、今度は新婦から役員の方にお電話をしました。役員の方は、最初は「〇〇の意思を尊重し、会社として強制できない」と私たちに再三伝えてきていたものの、今まで築いてきたプロデューサーとの信頼関係を信じ、プロデューサーがここまで頑なに拒否するわけはないのではないかと私たちはプロデューサーのことをずっと信じていました。新婦がショックのあまり、泣き崩れながら情に訴えかけるよう気持ちをお伝えしたところ、「会社だから、プロデューサーの気持ちがどうとかそういう話ではない。〇〇は、従業員として会社の意向に従わざるを得ない。」と突然伝えられました。それまではプロデューサーの意思を尊重していると私たちに再三伝えていたにもかかわらず、いきなり主張が変わり、何が真実なのか私たちはわからなくなってしまいました。さらには、「お電話、来訪、お手紙等一切応じない。今後は文書のみのやりとりとする。」とまで一方的に伝えられてしまい、連絡手段が文書のみとなってしまいました。
文書のみのやりとりとなってしまって以降、私たちが質問事項として疑問点を役員の方にお送りする形式でやりとりをすることとなりました。回答期日は毎回5日から1週間後に設定され、毎回回答期日当日に回答が届くという状況であり、長期化され、私たちは回答を待っている間も本当に辛い状況でした。そして、やっとの想いで届いた回答も、「〇〇自身の意思を尊重した結果ですので、致し方ないと考えている。会社として、本人の意思に反してまで強制することはできない。」、「結論は変わらない」等という内容のものでした。