17世紀末、ドイツの哲人G・W・ライプニッツは、ヨーロッパと中国がいかに友好関係を築いていくかが人類の運命を左右するだろうと提言しました。リンドン・ラルーシュはその考えに共鳴し、国際ラルーシュ運動発足以来、西洋と東洋の平和的発展に尽力してきました。

1989年、ベルリンの壁崩壊と共に西と東ヨーロッパ経済再建のチャンスが到来し、ラルーシュ氏はベルリン、パリ、ウィーンを囲む「生産的トライアングル」政策を発表。そして、コミンテルンが崩壊し冷戦に終止符が打たれた1991年には、World Land-bridge政策を打ち出します。



これらの政策の目的は、高速リニアや原子力発電などの最先端技術を用いた大規模なインフラ基盤事業を行い、各国の主要都市を経済ベルトで繋ぐことで”労働者の生産性(Productive Powers of Labor*)”を向上させることです。この経済ベルトは高速リニアだけでなく、水道・ガス・石油パイプラインや医療・教育機関により構成され、原子技術産業都市を結びます。

 



有史以来、戦争は絶えることなく続けられてきました。しかし、実際は自国の健全なる発展と他国のそれとに矛盾はないはずです。WorldLandBridge政策のような大規模な共同経済プロジェクトを通して国と国とが長期的な友好関係を構築することで、国家間の経済格差が取り払われ、戦争や紛争の原因を生み出してきた帝国主義をも根絶しうると考えます。そして、核戦争の脅威が高まっている今だからこそ、ロシア・アメリカ・中国・インドといった核大国がこのような大規模かつ長期的なプロジェクトを通し協力体制を敷くことが不可欠です。

1996年5月、ラルーシュ氏の妻ヘルガ・ツェップ・ラルーシュは、北京で催された「ユーラシアの新たな大陸横断交通網」を主題とした34国が集う国際サミットの特別講演者として講演を行いました。さらにロシア、メキシコ、インド、タイ、日本、ヨーロッパ各国など様々な国で、ラルーシュ夫妻は「新シルクロード」計画についての講演を行ってきました。ですから、私たちにとって中国が現在行っている一帯一路政策はとても思い入れの深いものと言えます。

 



EIRの推定によると、WorldLandbridge政策により創出される生産的雇用者数は15億人に及びます。世界経済が揺らぐ今、世界的な生産的雇用創出が迅速に行われるべきではないでしょうか。

以下、このラルーシュプランの詳細をまとめたレポートです。ご一読ください。
https://larouchepub.com/special_report/2020/larouche-plan-for-1500000000-jobs.pdf

*アメリカ建国の父の一人、アレキサンダー・ハミルトンが用いた言葉。経済発展の原動力は人間の心であり、その力が発揮されることで向上する国民の生産性をProductive Powers Of Laborと彼は称しました。例えば、100人の腕力を要する作業工程でも発明の才さえあれば機械化・効率化することができる。その結果、1人の労働者が100人分の腕力を持つこともできる。さらにハミルトンは、国家政策として最新の科学技術を用いインフラ整備(当時の鉄道や運河建設)を行う事で、国全体の労働者の生産性の底上げができると提唱しました。