先日、大阪の中心地に住む夫の両親が来ていました。


孫娘の中学入学のお祝いに来てくれたのですが、


TVで原発のニュースを毎日食い入るように見ていて、関東に来るのが怖くなってしまったらしく、


直前になって、「行くの止めようかと思う・・・」と言ってきました。


夫が「子供たちも楽しみにしているから」と話して、なんとか来てもらったのですが、


最初、両親の表情が硬く、「かわいそうなことをしたかな・・・?」と思っていました。


しかし滞在中に、三浦の浜辺やあぜ道をのんびり散歩したり、



WorldShip☆世界を楽しむ



美味しい海の幸、畑の幸を食べたり、



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鎌倉へ出かけたりして楽しく過ごすうちに、



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両親の不安な気持ちは薄れていきました。


そして、大阪に帰った義母からこんなメールが届きました。


「大阪に帰ったら持病のアレルギーが出て、かゆい、かゆい。


そちらにいた時はなんでもなかったのに、


やはり、地面が土とコンクリートの違いでしょうか」


その違いももちろんあると思いますが、


大切な人たちと楽しい時間を過ごすことが、


なにより元気になるのかもしれませんニコニコ

大学生の時に初めてグランドキャニオンに行きました。


グランドキャニオンの中を巡るツアーに乗って、広い国立公園の中を一日観光しました。


日本では決して見られないような、雄大な景色に圧倒されたのを覚えています。


帰路についたバスの中で、


「アメリカってやっぱり大きいな。それに比べて自分はちっぽけだな」などと考えていました。


すると、アメリカ人の男性のガイドさんが、「右手を見てください。お土産物屋さんがあります」と言います。


右側を見ると確かにお土産物屋さんがありましたが、どこにでもあるような普通のお店でした。


「僕が知る限り、このお店は3年間『閉店セール』をしています!」


車内でドッと笑いがおきました(笑)


世界一大きな渓谷を誇るグランドキャニオンで、なんともせこい話にひひ


もし今も閉店セールをしていたら、


このお店の店長さんはかなり大物かもしれませんねべーっだ!

20代のころ、シナイ山に登りました。


シナイ山は、旧約聖書に出てくるモーセが神から十戒を授かったと伝えられる山です。


朝日が出るのに合わせて、午前2時から登り始めました。


シナイ山はしばらくなだらかな斜面が続くので、


途中までラクダで登ることができます。


空には月が出ていて、その中をラクダでのんびり進みます。


まさに「月の砂漠」満月


ロマンチックなラクダの旅を楽しんだ後は、


ひたすら階段を上がります。


それほど急な斜面ではないはずなのに、これがとにかくキツかったあせる


一緒のツアーに参加していた人たちが階段のあちこちで疲れて座り込んでいました。


真っ暗闇の中に、急に人が座っていたり、寝転んでいるので、


かなりビックリしました(笑)



大変な思いをして登ったので、ご来光の瞬間は感動そのものでした。


漆黒の空が青く変化し始め、やがて黄金に輝く太陽が姿を現します。


感動して、崖の上から身を乗り出して、喜びの叫び声を上げている人たちもいました。


以前、河合隼雄さんが著書の中で、


「太陽自体を神様として信仰する文化はたくさんありますが、


本来は、『太陽が昇る瞬間』が神なのです」


ということを書かれていました。



「神が現れる瞬間」



私は静かにその瞬間を受け取っていました。


具体的に何を受け取ったのかは、今も分かりませんが、


言葉を超えた贈り物を授かったのだと思います。



「モーセもこの『瞬間』を求めて旅を続けていたのかもしれない」


シナイ山を下りる時、ふとそう思いました。