デイのノートによく「今日も笑顔で過ごされていました」のように書かれている。
まあ、時には機嫌のいい顔をすることもあるよなー、とあまり深くは考えていなかったが、今日、送迎さんとのちょっとした会話で、デイでは笑顔でいることが多いらしいことが判明した。
まじかー???
家にいる時は私はぜんぜんかまってやらないので、笑顔になることがそんなにはない。私の都合で、機嫌取りをすることがあるが、うまく行ったり行かなかったりする。
訪問さんはほぼほぼ誰が来ても機嫌が悪く、「帰れ!」だの「ばか!」だのわめきちらしたり、無視したり。ときどきどこか別の世界に飛んで行ってしまったりもする。
ただし男性が来ると機嫌よくしゃべりまくる。リハビリの屈強なお兄ちゃん、訪問歯科のやさしそうなアシスタント(女医先生の夫?)、私とおそらく同世代のかかりつけ医、すべてに愛想がいい。
訪問さんにたまに笑顔を見せると、「可愛い」と言われる。確かに可愛くはあるのだが、だまされると痛い目を見る。秒で機嫌が変わるのだ。しかーし、デイでは笑顔でいることが多いのだと言う。
憎たらしいが、悪態ついて嫌われるよりはいい。しかしデイの何が母を笑顔にするのか。世話好きの利用者さんたちがうまくおもりをしてくれているのだろうか。70代の利用者さんの中には、自分の親が母と年が近いという人もいるかもしれない。それにしても、辻褄の合わない謎の独話をする母の相手ができるものなんだろうか。それとも荒唐無稽なところが面白いのか。
数年前まではデイの「デ」の字も禁句だったのが嘘のようだ。
これからも笑顔で過ごしてほしい。