なんでだか色んな事がありまして、今でこそ何故か旦那と戸建てを建てることになり、その記録をブログに残していたりとかするのですが、元々このブログはアメリカ生活を綴るブログとして始めました。

18歳から12年間、アメリカで生活していて、色んな人と出会い、別れ、いろんな山や谷を越え、そんで30歳になって日本で生活する日本人に戻る決心をして帰国してきたのですが、それから5年が経ち、すっかりと当初よりは日本人らしくらしくなったなあと思います。

「コンピューター」も「パソコン」と呼べるようになったし、スタバもカタカナで「キャラメルマッキアート」とか言えるようになったし、「IKEA<アイキア>」も「イケア」っていうし、FとかSとかの単語も言わなくなったし、Ooopsとかも言わないし、とにかく、随分日本人らしくなったのです。

そう思っていたのですが、この間の内観パースを見て、つくづく「ああ、外国の家みたいになっちゃったなあ。」と思ったのです。

 

アメリカでは3軒のアパートに住みました。

一軒目は学生時代のプロビデンスのアパートで、世話も大してできないのにフェレットを買っていました。

とにかく留学生は何年そこに住むのかもわからないので、帰国したり引っ越したりする日本人の先輩の家具やらをもらって暮らしている人が多かったような気がします。

だからこそ、まったく自分の持ち物には愛着はありませんでした。

そこの家はかなり古く、改装もされていなく、フローリングもボロボロのような状態でした。

自分はとにかくだらしなかったので、掃除をしないでいたらネズミが走り回るようになってしまい、その駆除はひどく苦痛なものでした。

二軒目は、ボストンに就職し、引っ越して一番最初に住んだ家です。

ボストンに引っ越すつもりなんて全くなかったのですが、当時大学時代に付き合っていた彼氏がボストンの学生で、卒業後そのまま彼の家に転がり込み、そして就職が決まって一番最初に借りた家でした。

ボストンは旧市街と、埋め立ての開発が行われた新市街に大きく分かれるのですが、オフィスが新市街にあったので、近くに家賃の高いアパートを借りました。

とにかく観光客の多い街の中にアパートがあったので、ちょっとコンビニに行くだとか、一杯飲みに行くときにもせめて部屋着からジーンズに着替えたりしなければいけなかったので、結構それがストレスでした。

部屋自体は3件の中では一番綺麗だったような気がするのですが、とにかくキッチンが料理できるようなものではなく、冷蔵庫も本当に小さかったし、ヒーターもインスタントラーメンを作るのが限界のような大きさでした。

もう、まさにワンルームみたいな間取りで、リビングもキッチンも寝室も、全部ひとつに存在するようなところで、あまりの狭さと家賃の高さに、そこも引っ越すことにしました。

最後に住んだのは、ボストンの中でも、「オシャレ最前線」と言われていたサウスエンドという地区です。

周りにはレンガ造りの建物が並び、おしゃれなカフェ、レストラン、雑貨屋なんかがたくさんありました。

ただ、前に住んでいたコープリーと比べると観光客も少なめで、すごくローカルな雰囲気だったので、ジャージでふらふら出かけることもできました。

家はまた最初に住んだ学生時代のアパートにも負けないくらい古く、よくフローリングがはがれたところのとげが足の裏にささって痛い思いをしていました。

ここも、結局は掃除をせず、ネズミが走り回るようになり、最後はゴミを全部部屋に置きっぱなしにして、逃げるように日本に帰国しました。

 

今の家は新築で住み始めたので、アメリカ時代の家と比べると天国のように新しく、綺麗で、今の自分の潔癖っぽい生活は全部アメリカ時代のしわ寄せのような気がします。

でも、本当にかっこいいデザイナーズなのですが、なんか足りないのです。

薄っぺらい感じがするのです。

それは、アメリカの家のような趣だったり、家自体の開放的な作りだったり、目新しさだったりするような気がします。

アメリカの家は、文句なしに、かっこいいのです。

プロビデンスで先輩が住んでいたウェアハウスも、フロリダの友達のセレブリティ溢れる平屋も、泊まりに行ったカリフォルニアの友達の家も、ボストンの友達が住んでいたコンドミニアムも、日本人の友達が住んでいたピアノのある家も、郊外の海の近くの彼氏の家も、ニューヨークでクラブでたまたま会って泊まりにいった名前も知らない男の家も。

もう、全部全部、かっこいいのです。

クセが強いのです。

どんな古くても、もしくは新しく改装されていても、そこに住んでいるのがアジア人でも、白人でも、黒人でも、全く違ったかっこよさがあって、それは歴史なのか、作りなのか、家具なのか、装飾なのかはわからないのですが、でも、個性的でかっこいいのです。

日本の家は、なんか、どれも同じような顔をしているような気がします。

それが日本の家なので、かっこいいかどうかは個人の趣味なのでしょうが、でも、どんなに個性的でも、同じような雰囲気で、同じような佇まいをしています。

内観パースを見た時に、ああ、自分はそういうのが嫌で、実はこんなにもアメリカの家に憧れていたんだな、と気づきました。

それは、ネズミが走り回るような家にばかり住んでいた自分の他の家に対するコンプレックスが現れたのかもしれません。

今、自分が憧れる好きな家を建ててもいいと言われ、一年間取り組み、それが形になるとき、あまりにもアメリカの生活の影響がパースに現れていて、愕然としました。

アメリカっぽい家を建てようと思ったわけではなく、作ってみたら、自分の12年間の経験がそのまま形になって表れたと。

こんなにも影響は強かったのかと。

だから、内観パースを見せられた時の感想は、「外国の家みたい」でした。

自分で作ったのに。

特に、それがどうっていう話ではないのですが、5年も経って、まだあの頃の生活が自分に落とす影響力のすごさに、ただただ驚いています。

そして、今度こそは、ネズミなんかが走り回らないように掃除をがんばろうと心に決めています。

電気工事打合せは夕方仕事終わってからを予定していたのですが、昼間営業からメール。

「本日は電気工事打合せ後、内観パースのご提案もさせていただきます。」

夕方6時からの打ち合わせ予定だったので、こりゃあ長丁場になるなと思い、終業時刻と同時に会社を出て、そのままスーパーで夕食の買い物を終わらせ、家でカップラーメンを大急ぎで食べてから現場に向かいました。

 

旦那は遅れて参加ということだったので、とりあえず現場でコンセント、電気スイッチの確認から始まりました。

これまで、「ここだけは失敗したくない」という強い思いからインターネットで調べ上げ、妹の家のコンセントの位置を細かくチェックし、現場でも棟梁と、旦那と、自分ひとりきりでも、何度も何度も入念に考え抜いたので、思いの他とんとんと決まっていきました。

とりあえず「コンセントで迷ったらとりあえず付けておくほうが正解」をモットーに、建築士からも、「ここはどうしますか?」という突っ込みも所々あったのですが、それは「じゃあ、付けてください」ということで決めて行きました。

結局迷って追加した場所は2カ所で、外部収納と、洗濯室の可動棚の中のコンセントを付けました。

特に何に使うとは決めてないのですが、なんとなくいつか使うかもしれないし、使わなかったらそれはそれでいい気もするので、その2カ所はもしかしたら無駄遣いに終わるかもしれません。

コンセントとスイッチに関しては、建築士も営業も、「やっぱり平屋は早いねー。」と言っていたのですが、自分がどれだけ苦労してこの日を向かえたのかと突っ込んでおきました。

 

次はオーディオショップのオーナーに電話して現場に来てもらい、テレビ取り付けとホームシアター関連の電気工事打合せです。

今回、電気工事関連で、一番よかったなと思うのは、これです。

正直、自分はオーディオ機器の接続はかなり弱い方で、説明書を読んでもわけがわかりません。

特に、今回テレビが大きすぎてテレビボードがテレビを支えきれない為、必然と壁掛けしかできないということで、壁の中にどういう風にダクトが通り、どの線とどの線をどういう風に接続したらいいのか、全くわかりません。

とにかく、85インチのテレビを壁にかけ、Boseのホームシアターを接続し、テレビには、DVDレコーダー、Apple TV、風呂のテレビのチューナーを接続してください、というオーダーを、誰かに何も考えずに丸投げできるというほど便利なことはないな、と心から思いました。

実際に建築士とオーディオショップのオーナーの打ち合わせは全く何を言っているのか理解できませんでした。

ホームシアターのサブスピーカーの線が床を通るだの、それを付けるために壁にこのくらいの大きさの下地が必要だの、造作のテレビボードは何センチ床から上がっているだの、テレビボードの中はどういう作りになっていて、その中にどういう風にコンセントをつけるだの、テレビとテレビボードの間は何センチ欲しいだの、どこにウーハーを置いて、どこにアンプを設置するだの、とにかく素人じゃわけのわからないことを流石のプロ同士ぽんぽんぽんと手際よく打ち合わせてそれじゃあ設計図と見積もりだしまーす、といってオーナーはお帰りになられました。

これを全部ひとりでやらなきゃいけないなんてことになったら、自分は多分パニックだったでしょう。

悪いことは言わないので、これから新築にホームシアターを設置したい方は、お金を払ってプロに丸投げしてしまった方が随分楽ですよ。

 

旦那が現場に到着し、いよいよ内観パース打ち合わせです。

うちの建築会社はここまでの段階になると、内観パースといって、コンピューターグラフィックを使って内装などの完成図を全て作り上げてくれます。

建築士の頭の中で描いてるものと自分が考えているものが食い違わないように事前に絵で確認し、修正できるので、非常に便利です。

リビングにしても、本当に色々な角度からパースを作ってくれます。

結果からいうと、本当に、自分でいうのもアレですが、素晴らしい家になりそうだな、と思いました。

自分が思い描いていたものの上を行っていました。

「工場みたいな家に住んでみたいけど、インダストリアル感が強い家は嫌だ」という無理難題に、本当によく応えてくださったんだな、と思います。

自分と旦那が目指したのは、他人を拒絶する自分勝手な家。

子供もできない、温もりとかはいらない、家庭の匂いを一切ださない、手作り感やカントリー風なんてとんでもない。

工場みたいな大きな空間に住みたいけれど、へたくそが趣味で工場をいじってペンキ塗ってブリキを置いたような家はとんでもない。

工場を買い取って、内装を全壊して、都会的なコンドミニアムにリノベーションしたような家がいい。

誰も来なくなっていい。二人だけが満足できる家。

二人だけが帰ってきて、簡単なごはんを食べながら、映画を観て、音楽を聴いて、それで一緒に眠る、それだけで満足できるシンプルな家。

だから、そういう家を建てられる工務店を最初に選びました。

内観パースを見て、ああ、自分は工務店選びから成功していたんだな、と改めて思いました。

うちの建築会社はどちらかというと白黒のタイルみたいな、妹曰く「ラブホテルみたいな家を建てる建築会社」なのですが、そこの会社にインダストリアル感のある木を多く作った家というオーダーをすれば、ちょうどいい感じになるんじゃないかと思ったんです。

それが本当に、目から鱗くらいにマッチしていて、自分の好みど真ん中の家になるな、と思いました。

そして、やっぱりうまく言えないけれど、こんなに今までうちの建築会社が建ててきた家とは違うのに、色濃くどこかに建築会社のカラーが残っている。

どこにそれを感じるのかはわからないんです。

でも、確かに、それはうちの建築会社がデザインした家だってわかるんです。

なんか、とにかく提案が素晴らしすぎて、これが現実として出来上がるなんて夢みたいだな、と。

旦那も本当に感動して、すごいね、すごいね、と喜んでいました。

 

ただ、これはあくまでも提案なので、修正する為にできたものです。

つまり、また新たな問題を抱えてくるのです。

まず、キッチンルーバーとテレビボードの配色が納得いきません。

なんとなく、しっくり来ないのです。

あとは、クロス何点かとデッキタイルの色を少し考え直そうとも思っています。

これについても、打ち合わせのあと、何度か建築士と連絡を取り合っているのですが、結局内観パースというのは、デザインや家具配置の参考にはなるけれど、配色の参考にはならないということがわかってきました。

やっぱりどれだけ精巧にできていても、所詮コンピューターグラフィックに過ぎなく、現実目に見た色とはかなりギャップがあるということです。

とりあえず相談し、ここからはグラフィック上ではなく、またサンプルを見比べて天井やルーバーの色を決めて行きましょうということになりました。

とりあえず先に出来上がる天井はもうそろそろ最終決定が迫っています。

お盆明けには外壁のガルバリウム工事が始まります。

外構もそろそろ契約して、山にシンボルツリーを選びに行かなきゃいけません。

完成までもうわずか、これからが建て込みです。

実は、この時点での見積もりも既に予算を少しオーバーしていて、もう値段を上げることもできません。

色々不安も大きいですが、旦那と二人、悔いがないように楽しみたいと思います。

今朝起きたら営業さんからメールが来てました。

あれ?今日はお休みの日だったはず。

読んでみると、「昨日現場に行ってきたのですが、けんたろうさんの家があまりにも私たちの理想の家で、家欲しくなっちゃいました!」って書いてありました。

いやいや、休みの日にわざわざメールすることじゃないし…。

実は、最近ちょっとプレッシャーです。

旦那と二人地味な平屋で静かに暮らすはずだったんですが、ワンルームの平屋&天井高3.6メートルっていうちょっと変わった間取りで、しかも結構目立つ所に建ててしまったので、「絶対素敵な家になるはず」とか「けんたろうさんの家早く見たいなあ」とか色んな人から言われていて、しかもホームシアターまでフルで入れるので、頼んでいるオーディオショップもオープンハウス立ち会う気満々で、ちょっとこれですんげえダサい家なんか建てちゃった日には恥ずかしくて外歩けねえな、みたいな。

いっそのこと完成しても誰にも言わないでひっそりと引っ越ししてしまおうかくらいに思ってます。

それでも見かけた人は、「あーあ、なんだ、この程度か。」と思っても言わないでくださいね…。

 

とりあえずは迷っていても仕方がないので、今日は銀行に色々溜まった振り込みをしに行ってきました。

先日買ったベッド代と建築会社の中間金です。

家を建て始める前から色々お世話になってる銀行の担当のお姉さんは、あれこれぐちぐち家づくりに関して言える息抜きの場なのです。

そこでも、「けんたろうさん、もう建っちゃうんじゃないのー?」とお姉さんにちゃちゃいれられました。

「絶対あたし見に行くわー」、とも。

「いや、いや、ダサい家建っちゃったら恥ずかしいからー。」って言うと、「絶対アレでダサくなるはずないじゃなーい!」って笑ってました。

いやいや、内装まだなんで、これからクロスで間違えたりとか、ルーバーの色変にしちゃったりとか、まだまだダサくなる要素沢山ありますから…。(笑)

ただ、まあ、自分で言うのもアレですが、とりあえずもうある程度出来た外観だけは間違いなくかっこいいけどね…。

振り込みを終えて、「そういえば値段上がっちゃうかも…」という相談を何気なしにすると、「それは危ないから建築会社に言ってセーブするようにすべきよね!」と言われました。

いや、ところがです。

家は内装から水周り設備までしっかりある程度決めてから建ててるので、そういう「もっとこうしたい欲」で上がってるのではなく、例えばコンセントがもっと欲しいとか、例えば玄関ポーチを人感センサーにしたいとか、なんか暮らしを便利にするための金額がしかもちょこちょこ1万円前後で上がっていったりしてるのです。

これが「キッチンアップグレート50万円!」とかだったらちょっと待てよってことになるのですが、そうじゃないんです。

塵も積もれば山となる、とは言ったものですが、それでも1万円をケチって、「ああ、失敗したなー。」と一生に一度の家に思いたくないので、そこらへんは払うようにしています。

「そっかー、コンセントは多い方がいいもんねー。」、とお姉さんは言います。

なんでも、窓口には、このコンセントのおかげで大金のローンの相談に来る人が結構びっくりするほど多いんだとか。

模様替えをしたいだとか、コンセントの場所や数を間違えたとかで、数百万円のローンを組む方が少なからずいるそう。

そう、コンセントは増やせないし、場所を変えられない。

変えようと思ったら、壁をはがして電気工事をやる「リフォーム」に近い形になる。

「今何万円をケチって将来数百万払うよりは、やっぱり多めに付けておくべきよねー。」

とお姉さんからアドバイスをもらいました。

 

さて、明日はいよいよ電気工事打合せです。

ここで、全て決まります。

いくら家がかっこよくても、ここでヘマをしたら住まいとして成り立ちません。

クロスを選ぶ以上のプレッシャーですが、がんばってきます。