No.124
場所：日本・神宮外苑
Harold妻です。
５月２４日（木）、とても早起きして明治神宮外苑で行われた警視庁機動隊観閲式に行きました。
機動隊の創設記念日に当たる５月２５日前後に毎年神宮外苑で行われているそうです。
機動隊員や機動隊の爆発物処理班など特殊な車両が警視総監の前を行進します。機動隊員だけでなく、機動隊に所属する犬たちにとっても晴れの舞台です。
知り合いの方からご案内をいただいたものの、出張で行けないHaroldの代わりに見に行きました。
付近の交通事情も考慮して、朝６時頃から予行演習が始まり、７時頃に開式します。 そのため６時ころには現地に着くようHaroldから「命令」が下されました。
朝早すぎです。つらいです。なんとストックホルムから妙にハイテンションなモー ニングコールがありました。
以下つい昨日帰国したHaroldに解説を委ねます。既に予定稿を準備していたみたいです・・・
すごく楽しそうにパソコンに向かっています・・・
Haroldです。帰国しました。
小さい頃はパトカー好きの男の子で、トミカのパトカーをたくさん持っていた身としては絶好の機会でしたが見られずとても残念。
とにかく早起きしてたくさん写真をとってきてちょうだいなと「お願いベース」でお願いし、たくさんの写真を見て満足しているところです。
さて、警視庁機動隊は戦後間もない昭和２３年５月２５日、戦後の混乱期に頻発した集団犯罪や労使紛争に対処するため、機動性を有した集団警備部隊として創設されました。
第１機動隊から第９機動隊までの機動隊と特科車両機動隊の計１０の機動隊が警視庁にはあります。
デモ隊への盾をならべた対処といった伝統的な活動のほか、山岳救助、水難救助、爆発物処理、化学防護、広域緊急援助などの能力も有しています。
東日本大震災後では被災地に応援に赴いたほか、東電福島第一原発への注水作業にも従事しました。
くわしくはこちら↓（警視庁ホームページ）から。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/mobile_unit/index.htm
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/sinsai_attention/photo.htm
身近なおまわりさんではありませんが、日本の治安を組織力で支える大事な警察部隊です。
そんな機動隊の各部隊・各車両を警視総監が観閲するのが機動隊観閲式です。
犬ブログとしての本来のテーマである警察の犬（たれ込み屋のことを言っているわけではありません）、一般にイメージされるのは、臭跡をたどった犯人の追跡などの刑事捜査に従事する警察犬だと思います。
今日の主役である機動隊に所属する犬たちは、「警察犬」ではなく「警備犬」の犬たちです。
前者の「警察犬」は、警視庁刑事部鑑識課に所属しています。平成２３年４月１日現在で４０頭が刑事捜査に活躍中です。
警視庁が保有する警察犬（直轄犬）の犬種は主にシェパード、ラブラドール・レトリバーのようです。
このほかに、各警察が実施する試験を受け、非常勤の警察犬として登録される嘱託犬もいます。
最近ではミニチュアシュナウザーや柴犬・チワワが嘱託警察犬試験に合格したことがニュースになりましたね。
少し古いデータですが、くわしくはこちら↓（警視庁ホームページ）から。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/welcome/dog/dog.htm
警察犬プロフィールのページを見ますと、黒ラブ（訓練中）がいました。
頑張ってほしいものです。
一方、後者の「警備犬」は、警視庁警備部警備第２課に所属しています。こちらはテロリスト・犯人の制圧、爆発物の探知、災害救助・捜索などに従事します。
警察犬が全国の都道府県警察に配備されているのに対し、警備犬は警視庁と成田空港を抱える千葉県警にのみ置かれています。
くわしくはこちら↓（同）から。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kouhoushi/no50/welcom_koho50.htm
このページを見て驚いたのは、１頭の犬が犯人制圧、爆発物探知、災害救助の三役をこなすということ、そして首輪の付け替えによって犬がそのときに任務の種類を認知するということです。
犯人制圧の時には革の首輪をつけられ、この首輪の時は人に噛みつくことを許されていることを認識するそうです。
そして鈴がついている首輪の時は捜索活動と認識し、瓦礫下の生存者を嗅覚で捜し始めるそうです。
以前見学した救助犬の様子はこちらから
http://ameblo.jp/worlddog4848/entry-11144299613.html
警備犬ってすごいですね。犬も、そしてハンドラーも相当の訓練が必要なのではと思います。
なお、以前御紹介したように自衛隊にも警備犬がいます。
http://ameblo.jp/worlddog4848/entry-11197757821.html
本日の機動隊観閲式に参加するのは後者の警備犬です。
東日本大震災の際に救難救助活動に従事した猛者たちです。
前置きが長くなりました。それでは観閲式の様子です。
普段見られないサイドカーの白バイやオープンカーのパトカーがやってきました。
観閲官である警視総監の到着です。
儀仗用の制服に身を包んだ警察官が、あとからあとから。
一糸乱れぬ行進の後、真直に整列します。
国旗掲揚ののち、まず警視総監がオープンカーに再び乗り、本日の受閲部隊を観閲して回ります。
分列行進の開始です。
第１機動隊を先頭に各機動隊部隊が行進します。
警察官がたくさんたくさん。
警察官がたくさんたくさんたくさん。
婦人警官がたくさんたくさん。
まだまだ警察官がたくさんたくさん。
出動服に防護装備を身につけています。いかにも機動隊です。
警察官がたくさんたくさんたくさん。
その後警視庁機動隊の機能別部隊（爆発物処理班や水難救助隊など）が続きます。
（たくさんいるので省略）
そのしんがりとして、さてお待ちかね、警察犬部隊がやってきました。
ジャーマンシェパードです。精悍・精強な犬たちですね。
計８頭がまったく吠えることなく、整然と行進をしています。
おあとは各種パトカーがたくさんたくさんたくさん。
テレビドラマ「西部警察」のエンディングもびっくりな眺めです。
あまりにたくさんなので、続きは明日に回します。