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インドネシアの2月の物価上昇率は前年同月比5.31%で、20ヶ月ぶりに5%以上という大幅上昇でした。
やはり今年から値上げされた電気料金や最低賃金の上昇が、確実に物価上昇に反映されているようです。

日本では2%のインフレ率を掲げ、それでもおそらく達成不可能だと言われています。
デフレが続く日本とは対照的です。

以前は、日本人としてはインドネシアの物価の安さがとても嬉しかったのですが、実際に日本とほぼ変わらない、物によっては日本より高い物もだいぶ多くなりました。




昨年2012年のジャカルタの高級住宅価格がアジアの主要9都市の中で最高の値上がり率を記録しました。
その値上がり率が他の都市と比べて突出していて、9都市平均の5.0%に対して、ジャカルタは27.5%。
たった1年で27.5%も高騰しています。
この高騰は今年も続く見込みです。

観光地であるバリ島でも、特に南部エリアの土地価格は高騰を続けており、近年は毎年2桁成長のようで、2桁といっても10%どころではなく、場所によっては40~50%程度も毎年上がり続けているようです。

バブルですね。




三井住友銀行の予測ですが、
「2014年からインドネシアへの投資が一巡し、2015年の経済成長率がピークとなり、その後は下降していく」
ということです。

2013年の経済成長率は今年をやや上回るということですが、大体6.5~7%あたりがピークとなりそうです。

あと、ジャカルタやその他地域での大幅な賃上げや、工業団地などの価格高騰、さらなるルピア安が見込まれること、2014年の総選挙を控えていることなど諸々の要因から、2013年は今年以上のインフレとなる可能性が高いようです。

個人的には今のところ、2026年頃まではそこそこの経済成長率はあり所得向上が見込まれると考えていますが、さてどうでしょうか。




バリ島の人口が422万人に達し、この2年間だけで33万人も増加しました。
たった2年間で、約8.5%もの増加です。
これは、求職など経済的理由による他の島からの流入が大きな理由のようです。
10年ごとで見た場合でも、2000年~2010年の人口増加率は過去50年で最も高い人口増加率です。

人口密度は、インドネシア平均が1平方キロメートルあたり124人であるのに対し、バリ島の人口密度は1平方キロメートルあたり673人で5倍以上。
もちろん、この数字にはバリ島に滞在する旅行者は含んでいません。
ちなみに、日本の人口密度が1平方キロメートルあたり338人なので、日本と比べても2倍の人口密度です。

インドネシアの都市人口の爆発的増加はすでに国連でも予測されていましたが、いよいよ現実化し始めました。
バリの州政府にとっても、この人口増加への対応は課題となっているようです。



バリ島のHIV/AIDS感染者数が6200人以上に達しています。
バリでは近年HIV/AIDS感染者が激増しており、年平均20%くらいのペースで増え続けています。
今年の初め頃が5000人以上ということでしたから、やはり今年も20%かそれ以上のペースで増えているようです。

感染者のうちの40%がデンパサールということなので、デンパサールだけでも約2500人ということです。






インドネシアの観光当局は、ジャカルタやバリ、ロンボク、フローレスなどの観光地でさらに開発を推し進め、同時に観光地も増やしていくことで、中国人観光客を2012年の50万人から、来年2013年には100万人へと倍増を見込んでいます。

インドネシアの観光業はGDPのうちで4位を占めるほどで、最近でも特に中国人観光客の増加が原動力となり伸びています。
2012年末には、ガルーダ・インドネシア航空の上海~ジャカルタ線で、機内での到着ビザの発給サービスを開始します。
中国人観光客を増やすことが観光収入に直結するということで、かなりの力の入れようです。





インドネシアの主婦の間でHIV感染者が急激に増えており、その増加傾向は売春婦などの性産業従事者と比べても遥かに顕著だということです。

主婦の間で増えているというのは意外に思いますが、地域の保健センターとしてもそれは同様で、これまで主婦の感染はほとんど意識してこなかったそうです。

感染経路としては、自身の性行動はもちろんのこと、やはり主婦ということで夫からの感染も疑われ、当局としては、特に長距離ドライバーなどの何日間か家を空けるような仕事を夫がしている主婦は検査をすることを強く奨めています。

HIV感染を知らずにほっておけば、日常生活の中で子供も感染する可能性は大いにありますし、主婦に限らずインドネシア全体でも増加傾向にありますので、定期的に検査するのが一番いいでしょう。



インドネシア財務省は2013年から所得税の課税最低額引き上げるとしました。
これまでは年間所得1580万ルピア以上が課税対象だったものを、2430万ルピアに引き上げるようです。
つまり、2430万ルピア未満の人は所得税が課税されないことになるので、1580万ルピア~2430万ルピアだった人は所得税がなくなるのでラッキーです。

これは景気刺激策の一環とのことです。
比較的マシとされるインドネシアも成長率が鈍化し世界経済低迷の影響が現れ始めているので、政府にもそれなりの危機感があるのかもしれません。

最近、たしか世界銀行が、インドネシアは大幅な成長率悪化に陥る可能性があると警告していたのを思い出しました。



バリ島の妊産婦死亡数ですが、2010年には10万人あたり57人だったのが、2011年には84と人となり、約1.5倍と大幅に悪化しています。

主な原因は遠隔地であることによる処置の遅れなどのようですが、とはいえ、1年でこれだけ死亡数が増えるのはいけません。

バリでも国際病院建設などが計画されているようですが、妊産婦死亡率と乳児死亡率の改善に取り組むべきです。