私は日本の音楽大学を出て、歌唱における英語、イタリア語、ドイツ語を習得し、その後で、歌唱における独学でフランス語を習得しました。

語学としては、非常に課題が山積みですが、第二言語習得の研究として、日本で最も教材が豊かで、話されやすい英語で、第二言語習得の過程における研究を独自で行っています。

英語に関しては、少し理解が出来るようになりましたし、オペラを勉強する際に最も読んだ詩や台本のイタリア語は、比較的、理解が出来ます。

また、スペイン語は、語学としての勉強経験は全くありませんが、スペイン語文章を読んで、イタリア語に直すとこのような形になるだろうという予測の元ですが、何となく意味はとれます。

フランス語は、イタリア語とスペイン語と同じロマンス語派ですが、発音と綴りが大きく違うので、難しいかったです。

ドイツ語も、ドイツ語の詩はたくさん読んだので、辞書を牽きながら、訳すことが出来ます。

また、ドイツ語圏は日本と文化が似ているので、よりわかりやすいです。

しかし、ロシア語がわかりません。

今、キリル文字で躓いています。

よく、第二言語の習得には、20歳を過ぎると難しくなるという研究がありまして、英語とイタリア語とドイツ語はそれ以前に触れたので、日本語に無い発音もすんなり頭に入りましたが、20歳を過ぎてから勉強したフランス語の発音には、五年以上もかかりました。

未だに、喉の R を発音をしていて、日本語に無い発音ということで、違和感を感じてしまいます。

しかし、それ以外のフランス語の発音は、体に定着しました。

ロシア語は、発音記号上は、美しく、しかし発音の複雑なフランス語と英語を通ったので、何とかなりそうですが、キリル文字や文法が全く入らないです。

しかし、ロシア語の発音に関しても、実際に発音してみると、日本語の口の構えと随分と違う形になりますので、実際には、かなり難しいでしょう。

そして、ロシア語の一番の難しいところは、日本と接点が非常に少ないことです。

ですから、私はロシア料理といえば、ピロシキしか知らないことです。

先日、インターネットで、ロシア料理を調べてみたところ、全く味の想像が出来ないのです。

赤いスープの色は、ビーツとお聞きするのですが、私にはどうしてもトマトの味のイメージになってしまうため、味の想像が難しいです。

また、ロシアで生活するとしたら、お菓子が食べたくなると思いますが、お菓子は全く知りません。

私は病気で入院中に、ツルゲーネフ著の『初恋』を読んでいたのですが、人としての感性は理解できました。

日本人でも、こうなることはあります。

しかし、ロシアに関しては、少なくても日本には情報が少ないため、理解が難しい状態です。

もう私は30歳を過ぎていますので、もっと、頭は固くなっていると思いますが、発音は出来るので、あとは、キリル文字や文法が頭に入り、体に馴染めば、習得が出来るのではないかと思っています。