最近、YouTubeさんにて、前の記事のことですが、贅沢な演奏を聴いていると、咳き込むようになりました。

昔と違い、YouTubeさんのお陰で、本当に cd ショップを探し歩いて、ようやく手に入れられた録音が、こんなに簡単に聴けるようになりました。

私が聴いていて、咳き込んでしまう(自分だけ良い思いをしていて、教えないため。)作品を貼ります。

ちなみに、自分の過去の演奏を聴いても、咳き込む作品があるので、それも貼っておきます。

今まで投稿者を配慮してURLの記載は控えていたのですが、どうしても贅沢な演奏に咳き込んでしまうので、この度、URLを貼ることにしました。ちなみに、私のYouTubeチャンネルの動画を、貼って頂いて、コメントして頂いて構いませんので、よろしくお願いいたします。



https://youtu.be/qU_Qif-LfN0?si=_Fwp-c5BxNsKBX8i 


まず、最初は、ティート・スキーパ氏という100年前のテノール歌手です。その中でも、最高クラスの演奏録音のひとつ、邦題は「樹木の下で」をご紹介したいと思います。ティート・スキーパ氏はテノール歌手の中でも、非常に上品な演奏をされる事から、「テノール・グラツィア(優雅なテノール)」と呼ばれていました。



伝説のテノール歌手、エンリーコ・カルーソー氏の最晩年の録音です。その中でも一際の名録音に、ドナウディ歌曲集から、邦題「優雅な絵姿」があります。「この優雅な絵画の君は、かつての私の愛した女(ひと)にそっくりだ。」と昔を思い出して歌われる曲です。泣けるほど、良い録音作品です。



「オペラは知らぬが、カラスは知る」という言葉が残る、20世紀の最高のソプラノ歌手、マリア・カラス氏の、邦題「歌に生き、恋に生き」です。ヨーロッパでは、この演奏は誰もが知る名録画なのですが、日本では意外と知られていないようです。素晴らしいオペラ歌手の演奏をお聴き下さい。



レナータ・テバルディ氏です。マリア・カラス氏と同時期に活躍した、プリマドンナです。その中でも邦題「私はミミ」は透明な美しい声で、これほどの美声は、録音においてもほとんど聴くことが出来ません。透き通るようなミミに酔いしれてしまいます。



アップロードして頂いた方ありがとうございます。今度はドイツ語ですが、ワーグナーを主に歌う「ヘルデン・テノール」のジェームズ・キング氏です。強い声で歌われるキング氏のドイツ歌曲は、非常に貴重な録音であり、そのCDの中に入っている一際美しい録音が、邦題「チェチーリエ」です。聴いていると思わず陶酔してしまうロマンチックな音楽と最後の高音は、ジェームズ・キング氏ならではの演奏です。



ペーター・シュライヤー氏の録画です。一曲目の邦題「あなたは一輪の花のよう」は比較的有名ですが、二曲目の「あなたの愛らしく美しい顔」は中々に日本では聴くことが出来ません。貴重な演奏です。ドイツ語発音の教科書のモデルになっているペーター・シュライヤー氏ですが、その美し過ぎる歌とドイツ語の発音に、思わずため息が出ます。



フィッシャー・ディースカウ氏の「あなたの可愛らしく美しい顔」です。ドイツ語は、いくつかの国でも話される言葉ですが、シュライヤー氏のドイツ式のドイツ語発音に対して、ディースカウ氏はスイス式のドイツ語の発音で歌っています。この違いが顕著に現れるのが、ウムラウトの発音です。シュライヤー氏とは全く違う音楽で、全然違う歌に聴こえます。素晴らしい名録音です。



今回、最後にご紹介しようと思うのが、ルチア・ポップ氏の邦題「月に寄せて」です。ルチア・ポップ氏はドイツオペラを歌わせたら右に出る者はいないと言われた、歴史的なソプラノ歌手です。また、「夜の女王」も「パミーナ」も出来る、非常に音域の広い歌手でもあります。そして、今回、ご紹介させて頂く作品が、チェコ語ですが、ルチア・ポップ氏は複数の言語をも話すことが出来る語学の天才でもあります。水の妖精が、お城に暮らす王子様に恋したことを、月に告げる美しい歌ですが、その月に彼と結婚したいと懇願する様子を見事に美声で表現された作品です。名演奏の録画です。



遅れましたが、私のも貼っておきます。


私の音大一年生の18歳の時の歌の録音です。ホールのマイクロフォンにて綺麗に残りました。私が教授からはじめて声楽の専門家として認められた時の演奏です。



自分で書くのも何ですが、この録音の演奏会は歴史的なものです。二曲目のヴェルディの「ひとつの星に寄せて」は今のところ、世界最高峰の録音です。音大四年生の頃です。22歳です。



私が病気で入院する前の最後の録音です。当時はフランスに留学することを夢見ていました。レッスンの途中ですが、カルメンより「花の歌」を歌いました。まだ、フランス語が十分でなく、残念ながら、実際にレッスンの先生とフランス語でお話しは出来ませんでしたが、通訳の方が意志疎通を可能にして下さいました。しかし、作品としては、良く出来ています。26歳です。現在は31歳です。