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大学四年生の春休み(私は休学したので、四年生を二回やっている。一回目を終えた後の春休み。)に、私ははじめてアルバイトをした。

土木作業だった。

世の中のことを何も知らず、両親から何かアルバイトをするように勧められ、挑戦してみることにした。

まずは、家の解体現場。

アスベストが使われている屋根を分別するために、家の屋根の外したり、コンクリートの家の土台を壊した後の片付けをしたりした。

工事中なので、交通整理もした。

あとは、足場の組み立てと取り壊しも、経験させて頂いた。

しかし、土木はやってみてわかったのだが、非常に頭を使う職業であることがわかり、私はしばらくして退職した。

軽作業もやらせて頂いたが、かなり頭を使う職業で、難しかった。

しかし、ここで仕事とはどのようなものかを学んだ。

仕事は責任を伴うものだから、出来ない仕事は絶対にお引き受けしてはいけないということだ。


これは、私が歌で仕事を考えた時に、大きな指針になった。

大きなお金や、場合によっては、誰かの命がかかったものだから、出来ない仕事は絶対にお引き受けしてはいけないし、約束をしてはいけないということだ。

また、職業人として、仕事が不可能だと思われる方を雇ってはいけないということだ。


私はこの姿勢で、歌をやってきた。

歌の場合、「君には才能がないから、私は教えない!」と言うことも、仕事のうちだとわかった。

これを経験する前は、「なんで、そんな酷いこと言うのだろう」と思ったりしたが、出来ない方にやらせるのは、実はお互いの為に良くないのだ。


この時に、仕事の流儀を学んだ。