吾輩はどうも日本で会社勤めしていた頃から社員旅行は好きでなかった。面白くもない上司、先輩に気を遣うのが煩わしかった。しかし、中には率先して旅行の幹事を手伝ったり、宴席ではひょいひょい徳利をささげて上役の間を酌をして廻るのがいる。しかし、こういうのは会社では出世する。吾輩は横目で睨んで同僚と黙々と酒を呑んでいた。こういうのは出世しない。
中国に来て、何度も社員旅行に参加したが、上下間の人間関係の煩わしさはなく、結構楽しい思いをした。
第二日目は「華僑城」と云う広大なテーマパークで終日自由行動。この自由と云うのはいいが、自分で自分を律する責任がある。勝手気ままに振舞えばいいってぇもんじゃない。南シナ海は全て俺のもんだと、埋め立てて人工島を造り要塞化している国があるが、困ったものだ。
テーマパークでは保護者として女子社員四名と行動を共にした。吾輩の数ある趣味のなかに写真撮影があるので、それぞれポーズをとらしながら撮影を楽しんだ。面白いのは、こちらの女性軍は大勢いる人前でも臆せず大胆にポーズをとってくれる。
一昨日、撮影した写真をそれぞれパソコンで送ってやったら、みんな喜んでいた。アマチュアでもカメラマンが撮った写真は今までと違うと悟ったのだろうと思う。「食客」の身では仲間を増やしておいた方が居心地がいい。特に女性の仲間は大事。


