6月9日は「端午節」で休日。中国では粽を食べる習慣がある。吾輩が勤める会社でも前日社員全員に大きな粽が配られた。ラオバン(女社長)は花都で一番旨いと評判の店に行って買ってきた。うちのラオバンは行事ごとになると人一倍張り切る。
9日の朝、ラオバン一家と近所のホテルでヤムチャ(早茶)を楽しむことになった。ヤムチャ(飲茶)は広東語で、一般には早茶と呼んでいる。そのむかし、香港のヤムチャの老舗「陸羽」に数度行ったことがある。「陸羽」では何年も先まで常連が茶壺とテーブルを予約している。そして、早朝から新聞を読みながら茶を喫し、常連通しで商売の情報を交換している。数年前、この「陸羽」で社長が拳銃で殺された。「ゴッドファーザー」でアルパチーノが拳銃で悪徳警官を射殺するシーンを想像するな。
花都にも幾つかヤムチャの店はあるが、吾輩はもっぱら広州市でヤムチャを楽しんでいる。今回はラオバンの招きなので断るわけにはいかない。七時半には迎えに行くわよと言ってながら、電話でちょっと遅れるとの連絡が入り来たのは九時過ぎだった。時間がルーズなのにはすでに慣れてしまって、リタイア後は時間にとらわれずに生きたいと思っている。
このゼリー状の点心は初めてお目にかかった。テーブルに着くや、ラオバンがバタバタと十数点ほど点心を頼んだ。ラオバン夫婦に小学生二年と保育園児に吾輩の四人でちょっと多いのではと思ったが・・・。
蒸篭には四個づつ点心が載っている。ネットで横浜中華街での点心の記事を見ていたら蒸篭に二個しか載っていない、又値段がこちらの倍以上はする。と云うことは、値段が四倍も違うことになる。
子供二人は点心そっちのけでテーブルの周りを走り回っている。ゴツンと頭を小突いてやるかと思うが、ラオバンの手前そうもいかない。結局半分以上点心が余り、プラスチックのタッパー四個に入れて持ち帰った。吾輩も一個もらい、晩酌の肴にした。



