陳氏祠(陳氏書院)には春節のときに行ったが大勢の見学客で中には入れなかった。正面の建物は足場を組んで補修工事をしていた。この炎天下に麦藁を被った職人が屋根に上って複雑精妙な装飾物に色付けしていた。
この陳氏祠は清朝光緒年間に広州在住の陳さんたちがお金を出し合って建てたもので重要文化財になっている。
建物の屋根、梁にはびっしり彫刻が施されている。彫モノ(タトーですな)の中毒者は全身に刺青しただけですまなく、瞼まで刺青すると云う。そんなことを想いながら彫刻を見ていた。
陳さん一族は教育にも熱心で各界に人材を輩出している。「聚賢堂」なる扁額、陳さん一族の賢人が集まってサミットをしていたのだろうか。壁面も扉も彫り物だらけ、東京にある湯島聖堂は儒学の殿堂だがケバケバしい彫り物はしていない。
中国は古代から一族の結束が非常に強い社会。地方都市に行くと見えてくるのだが、政治経済とも一族同志で押さえている。一族間での相互互助で勢力を張っている。なんやらイタリアのマフイアの世界に似てなくもない。


