現場に喝を 遊び心 | ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

現中国在住、全世界を飛び回ってきた元商社マンが酔った勢いで物申す。偏屈斎!

  仕事での競争原理と遊び心を考えてみた。ただヤレヤレと号令してもやってる方は面白くないし、又人からあれこれ指図されながら仕事をするのはストレスが溜まる。あまりしつっこくやられると、殴ってやりたくなる。

秀吉はその点、人の使い方がうまかったし、仕事をするのも陽気だった。播州三木城の水攻めで土手を築くのに、人夫たちに土を盛った一籠何銭と決めてやる気を鼓舞していた。こういう陽気な上司の下で同じ仕事をしてもストレスを感じないし、楽しくなる。それに秀吉は部下に対し気前がよかった。一緒に飲みに行っても割り勘にしようなんてセコいことは言わない。店でもらった領収書の金額を割り増ししたりもしない。おカネに対しては潔癖でないと大物にはなれない。

話しが脱線してしまった。秀吉のような大事業には遥かに及ばないが、吾輩の居候している工場。さっき、第1回目の6S(整理整頓その他)部門間競争の発表を行った。社員全員が興奮して、あちこちから歓声が上がっていた。一位から六位の差は6点。賞金が得られる三位と罰金になる四位の差はわずか0.45点。僅差の勝負なので次回逆転が大いに可能。次回に向けて各部門がより一層工場内の整理整頓を励行してくれることを内心ニンマリと願っている。