現場に喝を入れる | ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

ワールドウォッチャーの『世界に喝!』

現中国在住、全世界を飛び回ってきた元商社マンが酔った勢いで物申す。偏屈斎!

  今日の朝礼で各部門間6S競争を行うことを告げた。6Sとは工場用語で整理・整頓・清掃・清潔・躾けに安全を加えたもので工場管理の基本となっている。工場全体を6区域に分けて採点して上位3部門に賞金を、下位3部門に罰金を科した賞罰ゲーム。

工場の管理もゲーム感覚を取り入れた方が楽しい。そう思っているのは吾輩だけかもしれない。なんだか朝礼で社員たちの顔を見ると全員がこわばっていた。

 

  工場を統率するにはある程度の緊張感が必要。これはサッカー、野球のような団体スポーツにも当てはまる。以前水産会社の人に面白いことを聞いた。東南アジア方面から日本に稚魚を輸入するのだが、輸送の途中で三割ほどが死んでしまうのが一般的だった。その解決方法として十数センチほどの魚を数匹水槽に入れたところ稚魚の死亡率が劇的に減少したと。稚魚は魚に喰われないよう活発に動き回っていた。この緊張感が生きる張り合いになっていたんだな。我々の人生教訓にならないかな。