愛知県、2010年めどにシンクロトロン光施設(06/11/28) | WORK-LINK

愛知県、2010年めどにシンクロトロン光施設(06/11/28)

愛知県は名古屋大学などと連携し、長久手町の愛知万博(愛・地球博)会場跡で整備を進める「知の拠点」に、ナノレベルで物質を解析できる「シンクロトロン光施設」を2010年をメドに建設する。県が次世代の基盤技術とする、ナノテクを使ったモノづくりには欠かせない設備で、全国で初めて民間企業の利用を前提として設計する。投資額は60億―70億円程度になる見込み。

 シンクロトロン光とは、電子が磁石などで進行方向を変えられた際に発生する電磁波のことで、物質の構造や性能などを高精度で解析できる。現在、同様の施設は兵庫県佐用町の大型放射光施設「SPring―8」(財団法人高輝度光科学研究センター)など全国に7カ所にある。県は名古屋大や産業界と連携し、モノづくりを目的にして設置する。電磁波のなかでも主に企業からニーズが高い「硬X線」を活用。企業が持ち込んだ素材を短時間でナノレベルで解析できる。

 施設の設計や管理などは、研究者を多く抱える名古屋大が担当する予定。電子が回る蓄積リングの周長を60メートル程度とするなど施設は小型化し、費用を抑える。

日経ネット中部版