新エネルギーで障害者の自立支援 | WORK-LINK

新エネルギーで障害者の自立支援

新エネルギーで冬の農業振興と障害者の自立支援を目指せ-。八戸市是川の知的障害者通所授産施設・こだまの園(阿部弘子園長、定員三十七人)は冬期間、廃食油から作ったバイオディーゼル燃料(BDF)とリンゴの剪定(せんてい)枝から作ったスモークチップを使い、県産地鶏シャモロックの薫製を生産する取り組みを、十一日までに始めた。廃棄物の再利用と地場産品活用、さらに四月施行の障害者自立支援法を見据えた障害者の所得向上が狙いで、注目を集めそうだ。

 同施設は昨年五月から、市内の事業所や福祉施設から廃食油を買い取ってBDFを作り、送迎バスやトラックの燃料として利用してきた。しかし冬季はBDFが冷えて固まってしまい、車には使用できない。そこでBDFで発電機を動かし、電熱器でリンゴの枝のチップから煙を発生させ、シャモロックの薫製を作ることを考案した。

 同施設を運営する社会福祉法人親泉会が、県の「あおもり『冬の農業』実践活動促進事業」の助成を社福法人として初めて受け、必要な設備を取りそろえた。作り方は天然塩などで味付けした肉を、三十度以下の煙でいぶす「冷薫法」により約十五分間薫製。その後、野菜スープで加熱殺菌し、完成となる。

 原材料のもも肉は五戸町の業者から仕入れ、リンゴの枝は同施設近くの農家から譲り受けたものを使用。同施設の利用者は薫製の調理作業や枝の皮を削ったり小さく切ってスモークチップを作る作業、BDFの精製の一部工程を担当する。

 薫製は近く販売を開始し、予約に応じて生産するという。問い合わせは、こだまの園(電話0178-71-8322)へ。

※写真=シャモロックをいぶす薫製機。下のウッドストーブにリンゴの枝のチップを入れ、煙を発生させる

【東奥日報】