|
今春の合併を機に井原市の公共交通の在り方を協議した市公共交通体系整備検討委員会(山成博孝会長、二十人)は十六日、井原地区と芳井、美星地区を結ぶバス路線強化など改善案をまとめ、谷本巌市長に答申した。市は来年四月以降の実現を検討する。
答申は大綱に、新市の一体感醸成▽障害者や高齢者らの通院や買い物を容易にする▽ボランティアや民間非営利団体(NPO)の支援・育成▽井原線へのアクセス確保―などを掲げた。
具体策として、芳井、美星地区の全バス路線が経由し井原地区への路線に乗り継げる中継基地の設置や、美星地区の中継基地と芳井町種を結ぶ路線の新設を提唱。中継基地は、芳井地区は芳井支所、美星地区は星の郷青空市などを候補とした。
美星地区は、既存の循環バスから井原、矢掛駅行きに乗り継げるようにするほか小田駅行きを新設し、井原行きは増便やスピードアップを図る。芳井地区は、南部の循環路線や中部の池谷、井山と中継基地を結ぶ路線を新設し、北部では路線から遠い集落を支える運転ボランティアを育成。両地区から市役所や市民病院、井原駅などに一定額で行けるよう、運賃や福祉タクシー助成制度などを見直す。
現行のバス路線もルートを一部見直すほか観光路線を創設し、利用者数に応じて乗り合いタクシーを導入。NPOによる障害者や要介護者向けの福祉有償運送も支援する。
バス路線の大半が不採算で路線維持が厳しい現状については、「自ら利用し、守り育てるという地域住民の意識が必要」と啓発を求めている。
同委は六月に発足。七回の会合や市民アンケート結果を踏まえ、答申をまとめた。(小畑浩)
|