就労継続支援B型ララ大日です。
農業の知識①は、「土作り」について説明します。
「種まき」や「定植」をする前に❶から❸の手順で「土作り」をします。
❷土をフカフカにし、微生物を繁殖させる
❸野菜をより成長させるために必須栄養元素を配合する。
■土作り資材■
【石灰】
日本は雨が多く、土の中の石灰(カルシウム)や苦土(マグネシウム)が流失し、酸性に傾きがち。アルカリ分の多い石灰をまき、適正な土壌酸度(pH)になるように調整しましょう。
苦土石灰・・・pH調整と同時に、植物の成長にかかせない苦土と補給できるのが特徴。
消石灰・・・・アルカリ性が強く、速効性があるので酸性を大きく変えたいときに便利。
【堆肥】
有機物を発酵させた、土作りには欠かせない土壌改良資材。堆肥を補給することで物理的にフカフカになるだけではなく、微生物の働きが活発になり、土の団粒化を促す効果があります。落ち葉やワラなどを原料にした植物性堆肥と、牛ふんなど動物性のものを原料にした動物性堆肥があります。
完熟牛ふん堆肥・・・ワラなどと混ぜた牛ふんを発酵させた動物性堆肥。
腐葉土・・・・・・・落ち葉を堆積させ、微生物によって腐熟させた植物性堆肥。
バーク堆肥・・・・・細かくした樹皮を粉砕し、発酵させた植物性堆肥。
■肥料■
肥料は、野菜の成長に欠かせない、いわば野菜の
"ご飯"です。
また、化学肥料には、三要素の1つだけを含む「単肥」と、2つ以上の要素をブレンドした「複合肥料」があります。
▼具体的には肥料には、下記のものがあります。
【複合肥料】
化成肥料・・・複数の肥料分を化学的に合成した粒状肥料。化学肥料由来のもの、有機質肥料を含むものなど、原料はさまざま。
配合肥料・・・化学的な工程を経ず、複数の成分を混ぜ合わせただけの肥料。製品によって含む成分や配合比率が異なる。有機質肥料を主体にした「有機配合肥料」もある。
【化学肥料の単肥】
【チッ素肥料】
尿素・・・・・・・・チッ素分主体の肥料。水に溶けやすく、効き目が速くあらわれる。
硫酸アンモニウム・・硫酸とアンモニウムが結合した、チッ素分主体の肥料。
【リン酸肥料】
熔成リン肥・・・・・リン酸分を含む。水に溶けにくく、根から出る有機酸によって溶け出し、吸収される。効果があらわれるのに時間がかかるため、元肥き利用する。
過リン酸石灰・・・・リン酸分を主体とする肥料。水に溶けやすく、速効性がある。
【カリ肥料】
塩化カリ・・・・・・カリ分主体の肥料。サツマイモに施すと、繊維質が多くなるなどの効果がある。
硫酸カリ・・・・・・塩加カリに硫酸を加えたもの。水に溶けやすい性質のカリ肥料。
【有機質肥料】
ぼかし肥・・・・・・・ぼかし肥料は米ぬかや油かす、鶏糞などの有機質肥料を主な原料とし、それらを微生物により分解、発酵させてつくる肥料。
鶏ふん・・・・・・・・ニワトリのふんを乾燥させて作ったもので、牛ふんや豚ぷんよりもチッ素・リン酸・カリの三要素が多く含まれる肥料。
■植物の17種類の必須栄養元素■
植物の成長には17種類の元素が必須です。
必要量に応じて、多量元素と微量元素に大別されます。
【必須多量元素】9種類
植物が比較的多く吸収する元素で、植物そのものの構成元素になるものが多く、食事に例えると主食・メイン料理にあたります。
炭素、水素、酸素
※大気中の二酸化炭素、又は水から供給されるため、通常は肥料として与える必要はありません
《肥料三要素》
- 窒素
- 光合成に必要な葉緑素や核酸等の構成元素で葉や茎の生育に欠かせないため、葉肥とも言われています。
肥料三要素である窒素(N)、りん酸(P)、カリウム(K)は植物が最も多く必要とする養分です。土壌中で不足しがちなので、肥料として補給する必要があります。
核酸・酵素の構成元素で開花・結実を促進するため、実肥又は花肥とも言われます。過剰症はでにくいですが、りん酸過剰はマグネシウム・亜鉛・鉄欠乏を誘発し、少ないと着果数が減少し開花・結実も遅延します。
カリウム
細胞の膨圧維持による水分調節(浸透圧調整)に関与し、根の生長を促進することから根肥とも言われます。過剰症はでにくいですが、カリウム過剰はカルシウム、マグネシウム欠乏を誘発し、少ないと根は主根付近のみに形成、側方の根の生長が制限されます。
《二次要素》
- カルシウム
- 細胞組織を強化し、根の生育を促進します。過剰症はでにくいですが石灰を多量施用すると拮抗作用によりマグネシウムやカリウムの吸収を抑制し、不足するとトマトの尻腐れ、キャベツやハクサイなどの芯腐れが発生しやすく、窒素過多、水分不足はカルシウム欠乏症を助長します。
二次要素であるカルシウム(Ca)、マグネシウム(Mg)、硫黄(S)は肥料三要素についで植物の要求度が高い元素です。
マグネシウム
光合成に必要な葉緑素の構成元素で相乗効果によりりん酸の吸収や運搬を助けます。過剰症は出にくいですが、マグネシウムは葉と果実に多く含まれ、生育中期~後期にかけて欠乏症が発生すると果実では着果付近の葉に黄化(葉脈間クロロシス*)が現れます。葉の葉脈間に見られる黄化現象では葉脈の緑色は残るので葉全体は網目状に見えます
硫黄
タンパク質、アミノ酸、ビタミンなどの生理上重要な化合物に欠かせない元素で、炭水化物代謝や葉緑素の生成を助ける働きもあります。植物自体に過剰症は見られないものの、土壌の酸性化や老朽化水田では硫化水素発生の原因となります。
《必須微量元素》8種類
微量元素は必要量は少ないのですが、植物の生育には不可欠で、量が多くても少なくても様々な生育障害が起こります。また、植物の構成成分ではなく、酵素的作用が多く、食事に例えると副菜にあたります。
鉄
光合成に必要な葉緑素の生成に関与し、アルカリ土壌で鉄欠乏が起こりやすく、新葉が黄化(クロロシス)します。畑作物では過剰症はでにくいですが、ナスの鉄さび症やユリのスミ症(土壌pH4.8~5.5)などがあります。
マンガン
葉緑素の生成、光合成、ビタミンCの合成に関与します。アルカリ土壌や有機物の多い土壌で欠乏が起こりやすく、みかんや柿などの異常落葉はマンガン過剰症の一つで、症状回復には土壌pHを適正にする方法がとられます。
ホウ素
水分、炭水化物、窒素代謝に関与し、根や新芽の生育を促進します。土壌中のホウ素は雨とともに流れやすく、pHが高いと植物が吸収しにくくなります。大根などのアブラナ科野菜はホウ素要求量が多く、不足すると赤しん症などが起こります。
亜鉛
葉緑素や植物ホルモン(オーキシン)の生成に関与し、不足すると葉が小さくなったり、変形、葉脈間に黄色斑点が生じます。また、微量元素の中でも過剰害がでやすい元素で新葉の黄化という形で現れます。
モリブデン
窒素の消化吸収(アミノ酸、ビタミンC合成など)を助ける元素で過剰症はでにくいです。また、根粒菌の窒素固定にも関与し、必須元素の中で最も必要量が少ない元素です
銅
植物体内の酸化還元、葉緑素の形成を助け、不足すると葉に黄白化、褐変、よじれなどが生じ、果樹には枝枯れなどの欠乏症が現れます。また、過剰では根の生育が悪くなり、古葉の黄化や鉄の欠乏も誘発します。
塩素
光合成の明反応と関連があり、デンプンなどの合成に関与します。また、不足すると葉の先端が枯れ、やがて青銅色に壊死します。
ニッケル
尿素をアンモニアに分解する酵素(ウレアーゼ)の構成元素であり、最も新しく必須元素に加わった元素です。欠乏すると葉が黄化し、白く枯れます。
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