やはりというべきか。野田政権が大飯原発3、4号機を再稼働すべしと判断し、京都府、滋賀県および大阪府市の反対意見をよそに福井県知事に再稼働の理解を求める会談を行った。

慎重派の学者の意見を遮って経産省の安全・保安院が安全性確認の報告書を提出し、安全委員会もそれを了とする手続きを踏んだ上での判断だ。野田首相、藤村官房長官、枝野経産大臣および細野原発担当大臣の判断ということだ。(その裏には影響力を発揮する多くの人間がいると思うが)

政府側は再稼働を是とした根拠を多くは語らない。いつもの通り、原発を動かさなければ電力が足りなくなるからということだけで詳細は明らかにしない。電力会社の作成したアバウトな数字を示すのみである。安全性についても今できていなくても計画だけつくればOKとしている。意味がわからない。

すべて官僚、電力業界、民主党など既得権益側のシナリオ通りに着々と進んでいるように見える。

昨年、当時の菅首相が脱原発宣言をした際に、当時の官房長官であった枝野氏が鼻でせせら笑いながら会見したのを今でも覚えている。枝野氏はこの問題に対して真剣に考えてはいないのか。

大手マスコミも結果的に政府側、経産省側の思惑の片棒をかついでしまっているを見られても仕方がない。

新聞の見出しでは「総合的に安全性の妥当性を確認」などという文言が飛び交っているのでそれだけを情報源としている人は、「もう危険は過ぎ去った:「安全性を高める施策は充分に行われた」と勘違いをしてしまいかねない。

脱原発は感情論だという声をあげる人もいる。しかし私に言わせると原発を推進しようとする方がよほど感情論でなないかと感じる。何万年も続くリスクを直視せず目先の利益のみに期待をかけているだけであるからである。

日本人もようやく目覚めつつある。目覚めた国民をだまし続けられると思ったら大間違いである。