一つ前の記事で述べたように、

標題の事件ではホテル自体のマネジメントに多々問題点があると見受けられた。

以後それらの点についての考えを綴ってゆきたい。

 

 

事件日午前4時頃に「テレビがつかない」という犯人の入電を受け、

女性従業員Aが犯人の客室へ訪れる。

その後従業員Aの戻りが遅いため、別の女性従業員Bが部屋へ向かう。

そしてなんと二人とも部屋にて犯人に監禁されてしまうのである。

 

 

まずホテルが見直すべきは、

夜勤勤務を女性2名で行っている点である。

 

私は男尊女卑だとか、女性蔑視などという考えは全く持ち合わせておらず、

むしろフェミニズムなどの活動を社会全体で積極的に行なうべきとも感じている。

 

ただ、女性ができる事と男性ができる事の全てが同じではないということを理解しておくべきだと考えている。

 

男性が1名で宿泊している部屋に何故女性が2人していかざるを得なかったのか。

シフトを作った管理者は責任を感じるべきであろう。

 

この従業員女性のどちらかが、管理者の立場であるのなら、

せめてシフトを組む際に男性スタッフが必ずいるシフトを作成すべきであるし、

責任ある立場であることを自覚する以前に、自分自信が女性であること、

今から男性が宿泊する部屋へ1人で入室しようとしていること、

を少なからず考えなおすべきであろう。

 

事件が発生した時間に、もしこの女性2名以外にスタッフがいたのであれば、

誠に頭が痛い話である。

2名のスタッフが2時間あまりも客室から帰ってこないという事実に気がつかない、

ましてや、従業員Bが部屋へ向かう際に他スタッフへ声かけも行わないまま持ち場を離れるということがあったのだろうか。

2人が監禁されていた間、フロントデスクには誰がいたのだろうか。。。

(会社員としてやはりお金を扱っているデスクに誰もいないというのは正直とても怖い。)

 

 

このホテルが今後行なうべきなのは、

・今まで行っていた勤務形態の見直しと改善

・社員教育の為のトレーニングの実施

・今回の事件に関わった女性従業員2名のメンタルケア

 

 

上記3点は必須であると考える。

まず、今まで行っていた勤務形態の見直しと改善に関しては、

主にシフト編成で夜勤を女性だけで行わなければならないような

偏った内容にならないように作成する必要がある。

人員不足によりそれが難しい等、必要であれば人事異動や採用の見直しも検討すべきであろう。

 

2点目に上げている社員教育は会社の利益を生み、損失を減らす為には

非常に大事であり、まず時間と経費を割くべきだと思っている。

 

何故なら、例えば今回のような状況に陥った際、

異性がいる客室に一人で入室しない。

客室から帰ってこないスタッフがいた場合、速やかに然るべき責任者と連携を守り

複数人による状況確認と対応を行う。

などの判断と行動ができる人材が必要となる。

そのような人材を確実に育て、少なくともそれらの知識をスタッフ全員が周知しておくことが大切である。

 

問題を防ぐことを努めるのはもちろん出来る。

日々問題から学び、問題を減らすために改革を行い続ける事を忘れてはならない。

ただ、悲しくも問題はどんなに努めても起きてしまうものである。

そうなった時に、被害を最小にするためには、

必要な知識を全員が身につけ、いかにチームワークのある迅速な対応ができるか。

ということがカギとなるであろう。

 

そのためにも人材教育やトレーニングは会社が必ず力を入れて行い、

常に見直し続ける必要のある重要なものである。

 

 

最後に、女性従業員2名のメンタルケアであるが、

この対応も会社としてのあり方や価値が大きく現れる点であろう。

 

上司は2人の対応と話をよく聞き、認め、良い意味での評価を行う必要がある。

なぜなら、上司が作成したシフトで働き、上司が行えなかった教育のために

2人は自分一人で客室へ向かった等の判断を行っているからである。

上司に2人を批判をする権利は全くない。

むしろ詫びと礼が必要なくらいだと思っている。

 

ただ、かわいそうなのはその上司も必要な教育を受けていないから仕方がない。

会社が企業としてまず見直さなければならない大きな問題であろう。

 

二人にはゆっくりと休む自由な時間を与えても良いし

(もちろんその間のお給料は支払われるべき)、

もし望むのならば働いても良いだろう。

ただ、彼女たちの気持ちの負担を最大限に減らす努力を会社は行う必要がある。

例えば、もう夜勤業務を行わないなど。

 

会社の利益を最大限にするために社員のケアは最も大切にしなければならない。

社員のケアとは福利厚生、物質的な面、精神的な面のすべてにおいてという意味である。

 

何かしらのストレスを感じながら働くと、必ず仕事のパフォーマンスは下がる。

それはダイレクトに業務実績の下降に繋がり、働くモチベーションも減っていく。

そのストレスに気づき、悪循環を減らすことを務めるのがマネージメントの立場にある者の仕事である。

そしてそのマネージメントを行っている管理者が、

部下のためにできる事をサポートするのが幹部の仕事ではないだろうか。

 

そんな会社作りが行われている日本企業はまだまだ少ない。

もっと世界でいろいろな企業の働き方を学ぶ必要があるだろう。

 

 

話が膨らんでしまいそうなため、本当はお客様への対応なども書いていきたい所存だが、このあたりで今回は終わろうと思う。

ホテルは事件の影響をあまり受けずに営業を行う事ができ、

今後お客様と従業員が安心して過ごすことができるホテルとなることを祈っている。