【資料紹介】防衛省「南シナ海における中国の活動」 2015年5月29日
http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/ch_d-act_20150529.pdf
中華人民共和国(PRC)の横暴と脅威をこんなに分かりやすく説明した資料を、防衛省が先月末(5月29日)に公開していました。
日本のマスコミが報道した形跡がネット上には見つからなかったのですが、どこも気付かなかったの?まさか全社とも知っててスルーってことは無いですよね。
1-1 中国の南シナ海における進出
● 中国は力の空白を突いて南シナ海全域に進出(50’-70’西沙諸島→80’-南沙諸島)
関連年表
1950年代: 仏軍撤退
↓
1950年代: 中国、西沙諸島の半分を占拠
(南越も同時期に西沙諸島進出)
↓
1973年: 在南越米軍撤退
↓
1974年: 中国、西沙諸島全域支配(南越撃退)
(1975年:南越崩壊(ベトナム戦争))
1980年代半ば:在越ソ連軍縮小
↓
1980年代: 中国、南沙諸島進出
1988年: 中国、南沙諸島6か所占拠
1992年: 在比米軍撤退
↓
1995年: 中国、ミスチーフ礁占拠
2000年代: 中国、南シナ海南部進出
2012年: 中国、スカボロー礁事実上支配
2014年~: 中国、南沙諸島において大規模埋立実施
1-2 中国の進出に際しての交戦事例
● 中国がそれまで未占拠の島嶼へ進出した際、1974年及び1988年の2回にわたりベトナムとの間で戦闘が生起
1974年1月、中国が民兵を乗船させた艦艇部隊(哨戒艇等6隻)をそれまで占拠していなかった西沙諸島の西部へ派遣、南ベトナムのフリゲート等4隻と交戦
中国側の損害:艦艇4隻に損傷、85名が死傷
南ベトナム側の損害:艦艇1隻が沈没、3隻に損傷、100名以上が死傷
南ベトナム側が撤退し、中国が西沙諸島の全域を占領
1988年1月、南沙諸島に基地のなかった中国が艦艇部隊を派遣しファイアリークロス礁で構築物建設を実施。3月、ジョンソン南礁において中国フリゲート3隻がベトナム揚陸艦等3隻と交戦
中国側の損害:1名が負傷
越側の損害:艦艇2隻が沈没、1隻に損傷、400名以上が死傷
ベトナム側が撤退し、中国がジョンソン南礁を占領中国側の損害
※ 上記2件に関して中国側は、(南)ベトナム側が不当に侵入し挑発してきたためなどと説明
1-3 最近の中国の軍・海上法執行機関等による活動の事例
①2010年6月、ナツナ諸島周辺で、中国漁船を拿捕したインドネシア巡視船に対し、中国海上法執行船が砲の照準を合わせ威嚇
②2011年5月、ベトナムの沖合で海上法執行船舶(海監)がベトナム資源探査船の作業を妨害し曳航していたケーブルを切断
③2011年6月、バンガード礁周辺で作業していたベトナム資源探査船の航行を中国艦船が妨害
④2012年のスカボロー礁でのフィリピン艦船との対峙以降、中国海警船舶がプレゼンスを維持
⑤2013年5月、セカンドトーマス礁周辺に艦船を派遣し、フィリピン軍の哨所(揚陸艦)への補給を妨害
⑥2013年10月、南ルコニア礁周辺へ艦船を派遣。この他、2014年1月、ジェームズ礁周辺で艦艇が活動
⑦2014年5月~7月、トリトン島南方に軍・海警船舶の護衛を伴いつつオイルリグを展開し、ベトナム艦船と対峙
⑧2014年8月、中国海警船舶がリード礁で活動し標識を投下。2011年にもフィリピン船舶の航行を妨害
⑨2015年4月、スビ礁周辺でフィリピン航空機に対する強力な光の照射、退去要求などを行い、フィリピン側が懸念を表明
(資料源:各種報道 等)
続きはご自分の目で、防衛省の資料をご確認ください。
南シナ海における中国の活動
http://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/ch_d-act_20150529.pdf
防衛省・自衛隊のサイトのトップページから入手することもできます。
(中段の「ピックアップ」の右側に、PDFファイルへのリンクがあります)
http://www.mod.go.jp/
残念ながら英語版は無さそうです。
国立国会図書館のサイトにあるこちらの資料も参考になります。
南シナ海における中国の海洋進出および「海洋権益」維持活動について
http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_8358450_po_075403.pdf?contentNo=1
お陰様で増刷決定!Kindle版6/19配信開始!(¥1,111)
まだGHQの洗脳に縛られている日本人/PHP研究所
¥1,620
Amazon.co.jp
発売から一ヶ月で三刷決定!
素晴らしい国・日本に告ぐ!
(SEIRINDO BOOKS)/青林堂
Amazon.co.jp
7/14(火) テキサス☆ナイト in 大阪講演会:http://texas-night.com/4.html
限定情報満載&初月無料!メルマガ登録:http://www.mag2.com/m/0001655307.html
Official Home Page 公式サイト:http://www.kentgilbert.com/
Official Blog 公式ブログ:http://ameblo.jp/workingkent/