引っ越しは根気と体力、イタリアの家具屋巡り | ワーキングホリデー 情報 ワーホリネットのブログ

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この度、引っ越す事になり、ようやく家が見つかってこのところ毎週末はずっと家具屋を巡っています。
ミラノの物価上昇は激しく、また海外からの移民も増え続けているので新しく家を探す困難さは日本の比ではありません。
スモッグに覆われ、年々上がる家賃、ひどい交通渋滞や移民達との摩擦を避ける(?)ため、ミラノ市内から緑豊かで静かなミラノ郊外へ引っ越す人も少なくない昨今。
私も例にもれず、快適なミラノ市内から、少し不便だけどのどかなミラノ郊外へ引っ越す事になりました。

日本にもスウェーデンのIKEAが進出して、人気かと思いますが、ここイタリアでも利用している人(特に若い層)は多いです。値段が安く、それなりに使い勝手の良い品が揃っているのも、もちろん人気の高さだとは思いますが、もう一つ、イタリアの家具屋と決定的に違う点が一つあります。
そこがイタリアでの人気の高さを物語っているのかもしれません。

それは「キチンと規格があり、システム化され、誰でも分かりやすく買い物ができる」事。
つまり「信用」があるんです。

日本では、そんな事はもう当たり前で、カタログを見てネットで注文、もしくは店頭ですぐにその商品を見る事ができ、それがカタログといささかの違いもない、店員に聞けば一様に同じ答えがかえってきて、家具のサイズはカタログを見れば一目瞭然だし、配達に関しても何ら「疑い」もありません。
時間指定で届けてくれるでしょうね?!






しかし、ここはイタリア・・・

確かにイタリアの家具は有名ですね。
デザインも美しいし、何よりMade in Italyの響きは素敵です。
日本ではお目にかかれないような素晴らしい発色の美しい家具もたくさんあります。
でも買い物となるとこれが一苦労も二苦労もあるのです。

まず機能性はあまり考えられていません。
何より「外見が美しい」事が一番大事ですから・・・
そして統一された「規格」がほとんど存在していません。
感性とデザイン性の問題ですから・・・

家具屋を巡っていて、どこも美しいショールームのように飾られているのは、見ている分には楽しめます。
が!!カタログと違う事は当たり前で(その前にカタログをキチンと作ってない事も多い・・・)
カタログにサイズ表記されてない、色見本が載ってない、どんな機能がついてるのか分からない、そんな繰り返しです。
そして実物を見て、何度メジャーで測った事でしょう・・・
驚く事に、同じチェーン店でも扱ってる商品が大幅に違ったり在庫が「ある」「ない」がすぐに分からなかったり、店員の答える配達日のズレが1ヶ月もあったり、広い店内に店員が1人もいなくて、お客さんが右往左往してたり・・・

おそらくヨーロッパの他の国や日本では引っ越しするのにこんなに困難を極める事はあまりないと思われますが、イタリアで家探し→引っ越しは根気と体力と、そして莫大な時間の浪費が不可欠なのです。

ワーキングホリデー 通信より
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